だいなちゃん
だいなは野生味溢れるさび猫の女の子
私の鼻にはピアスの穴を開けてくれたり
母を病院送りにしたりお隣のベランダに飛び移って
網戸を開けてお隣の猫さんを引っ掻いてしまったり
野良さんに慣れている病院の先生やスタッフさんも流血・・・
ですが家を守ろうとする意思は強く
玄関に入っていた柴犬ななちゃんの背中に飛び乗って
家のみんなを守ろうとする様な
かっこいい女の子でもありました
ななちゃんは幸い無傷で大丈夫でした
何があってもわんこのおむぎにだけには優しい女の子でした
おむぎが散歩中に畑に何か落ちてる!
と私を引っ張って連れて行った先に小さなだいなが落ちていました
大きな声で鳴いていたから
だいな
こんな可愛い子が拾えるんだ
ペットショップに行かなくなった私のきっかけの子でもあります
おむぎがいなくなってから寂しそうなだいなのお顔が
手に取るようにわかりました
そんな時
相方さんがだいなのお腹に米粒大の出来も物があるんだよ・・・と
よく触ってみるともう一つその周辺に
ほんの数ミリの腫瘍がありました
柔らかい皮膚の上
腿に近い下腹にポツポツと島の地図の様な感じ
固いものでした
あれ?なんだろね?脂肪かね?
この時は念のため先生に診てもらおう
その位の気持ちで受診しました
だいなは他の猫さんとは仲良く出来ず
おむぎだけが大好きでした
おむぎお空に行って
だいなはより孤独を好むようになり
ほとんどの時間を二階で過ごす様になり
二階に居る私の相方さんに心を許す様になりました
それで相方さんはお腹を自由に触れたのです
受診時先生は診て直ぐに乳腺のがんである
間違えないでしょうと
とおっしゃっていました
その時の自分の気持ちは覚えていません
ショック過ぎて脳に書き込み不能となったのかも知れません
細胞診をやる前に乳腺の切除をして
切除は片側か両側かは開けてみて決めましょう
と言う事で手術後に
リンパ節と一緒に検体に出した
と言う記憶です
結果は片側の乳腺を全摘
悪性腫瘍リンパ節転移あり
肺や他の臓器にはまだ転移は見られない状態でした
2年間再発が無ければ
乗り越えられるかも
との事でした
この時に抗がん剤などはやらない決意もしました
この時はまだ猫さんの抗がん剤の効果は余り良くなかったからと
だいなに手術を乗り越えて更に・・・
とは考えられなかったのと
病院でのすさまじいだいなの怒りと恐怖の声と抵抗
家にいることがだいなの幸せとも感じました
以前長男のヒマラヤンのじーくんを13歳の時病院に預けて
2時間後にお空に・・・
家に居させてあげたかった
これが最大の後悔と悲しみになっていたので
何かの時は家でと言う強い思いが私にありました
相方さんと色々色々考えた我が家の結果です
ここもそのお家それぞれなのだと私は思います
飼い主さんが必死にその子のために考えた事は
間違えではないのだと里親様や友人にはお話しますが
自分の事となると
これで合って居るのか・・・
これで本当に良いのか・・・
不安に包まれます
手術は数時間で終わって無事終わった事
麻酔から覚めた事の電話が来ました
少しホッとして涙が出ました
外科として神の手を持つ先生と私は思っている先生で
他の先生は考えられませんでした
人間としてもとても尊敬しています
泣いてなんていられません
30針近く縫ってだいなはどんなに痛いでしょうか
脇の下から太腿の付け根までの傷口
ここからがまた勝負です
だいなは2日後には帰ってきます
猫さん達は痛み止めが使えません
動いて傷口が開いてしまうから・・・
ここもチビりの私には痛々しく辛いところでした
先生のお考えで猫さんは飼い主さんのもとにいた方が良い
とのお考えで入院はすごく短いのです
最初は私に出来るのか・・・・と不安しかありませんでしたが
だいなにとってもその方が良かったと
今も確信しています
この写真はおむぎがお空へ行く直前のもの
おむぎ17歳だいな11歳
当時腫瘍を見つけたものの
食欲、体重、排泄などは今までと何も変わりませんでした
ただおむぎがいなくなってから確かに元気はありませんでした
それが病気のせいだったのか
これは今だにわかりません
2階の一部屋は手術後だいな専用にして痛くないように
色々工夫をしました
手術を終えて家に帰って来てからの事はまた次に続きます
辛い感じになってしまいすみません💦
これだけ猫さんに関わって来たのに
その時私の周りでこの病気を経験された方はいませんでした
これを読んで自分だけではないんだ
と少しでも何かになれば良いなと思い書き始めてみた次第です