「マネージャー」
創大から何でもおまかせあれの林と紹介されてしまいました。逆に私の方がたくさんみんなに頼りまくってたと思いますが、あと1ヶ月、私がいる間になんでも聞いて頼ってください。
『 体育会部活のマネージャーとは 』
この問いは、私が4年間何度も悩まされ何度も考えた問いです。未だにこれという正解は見つけられていないように思います。
私は高校まで、もっぱら選手として支えられる側にいた人間でした。マネージャーなんて自分とは遠い存在で、憧れの存在でもありました。大学でマネージャーになったと地元の友だちに伝えたら百発百中で驚かれるほどです。
最初はただやってみたいなぁという軽い気持ちで始めたマネージャーでしたが、得られるものはとても多かったなと感じています。
さて、冒頭の問いですが、公立大サッカー部のマネージャーは、良くも悪くも部活が生活を支配していないところがこの問いをより一層難しくしていると考えています。サッカー部のマネージャーは、体育会系な側面もサークルのような側面も持ち合わせているのです。また、集団というものには様々な考え方の人が集まるのは当たり前です。
このような環境の中、マネージャーという存在について悩んだり、自分の考えと他の人の考えとのギャップを感じたりしている人は私だけではないように思います。
マネージャーとはなんなのか、答えが見つからないまま私が何を考えて部活に取り組んでいたのか。
最終的に私が最も意識したことは、「部活を有意義な時間にしよう」ということです。
誰かから指示を受けて動いたり、必要最低限のことだけをこなすというのは、正直選手のみんなでもできます。なんなら選手のみんなは力持ちだし声も大きいから、重いものを運んだり時間を声で測ったりなど、マネージャーよりも選手の方が優れている点だってたくさんあります。
そんな中マネージャーは、自分の存在意義を自ら見い出していかなければなりません。
選手じゃなくてマネージャーじゃないといけない理由。
そんなものないのかもしれませんが、いかに選手が余計なストレスなく練習に取り組めるか、常に次のことを予想してボトルの場所を考えたり必要なものを用意したりと、ささいなことではありますが周りをよく見て自分でやることを見つけていくしかありません。
しかしこれを意識して日々の部活に取り組むことで、選手のように死ぬほど走っていっぱい汗をかいて、今日がんばった〜つかれた〜と感じることはなくても、マネージャーの私でも、今日はよく動けたな、できることはやりきったな、と達成感を感じることができました。
存在意義を誰かから与えられるのではなく、自分で見い出すことはとても難しいことですが、これをしようとするか否かで部活動の時間の有意義さが格段に変わった気がします。
そして、どんな時でも私が心に思っていたことは、「選手のみんなのために」ということです。
例えば、大学の部活動のマネージャーは、とても事務仕事が多いです。このような"見えない仕事"へのモチベーションを保つことはやはり難しく、なんでこんなのやらないといけないんだろうと思うときもたくさんありました。みんな簡単に、こんなんせんでええやんって言いますが、しっかりとした組織にするためには部内の人たちとの関わり合いだけではどうしても限界があるため、そう簡単にやめるわけにもいきません。
事務仕事だけではありませんが、"見えない仕事"は"見える仕事"より気づかれにくく、評価されにくく、サッカー部感もあまりないため心が折れやすいです。さらに、自分の行動に大きな責任が伴うので投げ出したくなることもたくさんあります。でも、そんなときいつも選手のみんながサッカーに打ち込むためだ、と思えば自然と手が動き仕事をこなせている自分がいました。
言い過ぎかと思われてしまいそうですが、本当にこれさえ信念として持っていればなんでも乗り越えられました。
なので選手の皆さん、マネージャーも大切な仲間です。傷つけたりしないで陰ながらの活躍、努力をしっかり見てあげてください。
マネージャーのみなさんには、マネージャーとはなにか、自分なりの答えを見つけ出していってほしいと思います。
長くなりましたが、最後に少しだけ。
同回選手、去年も言いましたが、みんなのおかげで今までサッカー部を続けてこれました。ここでは多くは語りませんが、みんなを支えることが私の生きがいでした。残り1ヶ月、1試合でも多く勝てるようにサポートします。
そして、みんながこれから先、私といえば笑顔を思い出してくれるように、たくさん笑って元気に頑張ります!
最後まで読んでいただきありがとうございました。次回はいつもアップでは先頭で声を出している東耕一馬くんです!心優しい彼は何を語ってくれるのでしょうか。お楽しみに!