「同じ熱量で喜びたいから」


こんにちは、4回生の三丸純平です。

今回は前十字靭帯断裂や肉離れなど、怪我で悩まされ続けた大学サッカーの4年間について書いていく。





"勝った時、ピッチに立っているメンバーと同じ熱量で喜べない"

"負けた時、ピッチに立っているメンバーのように本気で悔しがれない"



これらは前十字靭帯断裂によってサッカーすることができなかった約1年間、ずっと抱えてきた気持ちだ。


例えば、学生コーチとしてベンチ入りした昨年のIリーグの大阪商業大学戦。

前半終了間際に失点したものの、後半巻き返し、2-1での逆転勝利。なかなか勝つことができず、大差で負けることも多かったIリーグでの初勝利。同期のアシストから高校時代からのチームメイトが決めた2点目が入ったときはベンチを飛び出すほど嬉しかった。しかしピッチに立っていた11人、ベンチメンバーの9人のように心の底から100%の気持ちで喜べていたかというとそうではなかったと思う。ピッチに立つことすらできない悔しさや苛立ちが混ざっていたからだ。



例えば、関西学生サッカーリーグ前期の神戸大学戦。

Bチームの練習試合のサポートをしてから会場へ向かった。後半の途中に着き、その時点では1-0でリード。しかし後半は流れが悪く、終了間際に逆転を許し、1-2で敗戦。

チームとしても、個人的にも負けたくない相手に痛恨の逆転負け。

試合後、落ち込みながら控室に引き上げていくメンバーに何も声をかけることができなかった。私自身も悔しかったが、試合に出ていたメンバーはその何倍も悔しかっただろうし、「惜しかったな」、「次に切り替えていこう」どんな言葉も無責任だと思ったからだ。




このようにチームが勝っても心の底から喜べない自分に嫌気がさすたびに、試合に出ることができていない自分に苛立ちを覚えるたびに「絶対に怪我を治してピッチに立とう。そして勝利のために貢献したい。」と強く思い、辛いリハビリや日頃の練習も頑張ることができた。


徐々に膝の状態も良くなり、夏休みにはAチームに上がることができ、迎えた後期リーグ。1節、2節とスタメンで出場することができた。特に後期初勝利、私自身としては復帰後初勝利を飾った2節神戸大学戦は忘れることはないだろう。

前期逆転負けを喫した相手に4-0と完勝。

途中交代ではあったが、ピッチに立ち全員と喜びを共有できたことが嬉しかった。怪我に悩まされ続けた4年間だったがやっと報われた気がした。



だが、まだまだ足りない。

今年のチーム目標は『2部昇格』

7節を残して、昇格圏との勝ち点差は11。

「残り試合数=逆転可能な勝ち点差」というサッカーの定説に当てはめるとかなり厳しいが、可能性が残されている以上最後まで結果にこだわりたい。そして1試合でも多く勝ち、全員で喜びを爆発させたい。





次は、前線からの守備や鍛えられた体を使ったボールキープが持ち味の頼れるFW山田創大です。お楽しみに!