今回のブログは、今僕が何を思い部活動に向き合っているのかを知って貰えたら‥と思い書きました。
話は少し遡り、今年の年始めのこと。合併して大きくなった大阪公立大学サッカー部でのサッカー人生最後の年への期待に胸を膨らませていた。
その矢先、腰椎間板ヘルニアによって僕は一番好きなものを奪われた。その日から僕は全力でサッカーをすることができなくなり、思い描いていた一年とは全く違う方向に進み始めた。
運動することが禁じられ、ピッチ外から仲間を眺める日々。
僕が着ているトレーニングウェアは仲間が着ているものと同じはずなのに、以前と変わらないはずなのにまるで別のものを着ているような感覚だった。
チームメイトが熱い戦いをしているのを見るたび、あの中の一員になりたいと切に思った。
紅白戦の合間にフィジカルトレーニングをしているメンバーを見ると、チームメイトの真剣な顔付きが眩しく見え、自分だけがどんどんと置いてかれる気がしていた。
こんな焦りとボールを蹴りたい誘惑に負けて復帰をしてみては症状が悪化し、またボールが蹴られなくなることの繰り返し。
全力でプレーできないことにストレスを感じ、想像していた一年とのギャップに苦しむ日々が続いた。
サッカーをすればするほど、もう前のようには出来ないことを突きつけられるようだった。
「もう復帰は無理かもな。」と仲間に冗談まじりに言うこともあったが、それは徐々に本音に変わっていった。
しかし今でも僕はサッカーを諦められない。それは時折例えようもなくサッカーに魅せられる瞬間があるからだ。
無意識のうちに仲間のプレーに釘付けになっている。「もう一度あの場に立ちたい。あの輪で共に喜びたい。」という思いが止まない。
そして不思議なことに、今年に入ってからサッカーをした期間はたったの数週間なのに、今までで最も高い幸福感を感じている。
心の支えとなっている言葉をかけてくれた先輩方、応援してくださるOB、支えてくれているマネージャー、真剣にアドバイスしてくれるチームメイト、面白い後輩、そして最高の同回。その存在が大きく感じられたからだ。
この怪我が去年なら、先輩とサッカーをすることができなかった。
この怪我が四年前なら、大学はサッカーなどせずに今の仲間と出会うことはなかった。
こんな状況の中で、もう一度一緒にサッカーをしたいと思える仲間、そしてこのチームと出会えた僕は幸せものだと思う。
最近の僕は朝起きてまず、サッカーができる体に感謝をする。そしてピッチに入り、サッカーができる環境に感謝をする。練習中はプレーに夢中になり、時々痛みのせいで思い通りのプレーができず悔しいこともあるが、最後はすべてを忘れるくらい充実感に満たされる。
もう一度このチームの一員として、あのピッチの中で勝利を味わえた時、僕はどんな感情になるのだろうか。
怪我で経験したこの重い一年のあとできっと出会ったことのない感情が生まれるだろう。
その日が来ると願いながら僕は残り少ないサッカーと向き合える時間を大切にしたい。
次回10月29日は、仲本水優です。ジャニオタなのにK-1好きなどという多様な面を持つ彼女が今度はどんな一面を見せてくれるのか見逃せません。