「これだから平成生まれは」
とかゆってる大人の人がいます。
それって平成生まれからすると
「これだから古い人間は」
とまあそうなるわけですが。

平成生まれが就職氷河期を乗り越えて
社会進出してしばらく経った今、
どこかの会社で活躍している平成生まれもいれば、
独立開業したりする平成生まれも増えました。
社会にうまく馴染めずうつ病になって
引きこもりになった平成生まれもいます。

昭和と平成ってわかりやすい線引きだから
ある人間の集団をまとめて評価したいときに
よく使われるだけだよねと思っていたら、
実はそれだけではなくて、
やっぱり大きな差がある気がします。

小学校で習った「失われた10年」というフレーズ。
これは、平成生まれが生まれてからの
10年間の政治経済を表す言葉です。
しかしこの言葉は高校の歴史の教科書で
形を変えて平成生まれの前に再登場しました。

「失われた20年」

ああ、あれ、10年更新されたのね。
大人はこの20年を認めたくないのね。
と、平成生まれは受け取りました。

そしてその時代に教育を受けた平成生まれは
「ゆとり世代」と名付けられました。

そんな散々ないわれようの時代の中で、
平成生まれは物心がついて思春期を迎え、
悟りながら社会進出を果たしました。
そして「さとり世代」と名付けられました。

当たり前のことですが、
バブルを経験している大人と
こんな平成生まれとでは、
感性が全然違います。

そんな昭和生まれと平成生まれの間みたいな
昭和64年生まれの私からしてみれば
どっちの気持ちもわかったりします。
だからつらかったりします。
矛盾するものさしが自分の中に2本あるから。

大人からみると平成生まれの自由な働き方は
生産性が低く後退しているようにみえます。

しかし平成生まれからみると大人の働き方は
地位とお金にとらわれた消耗戦にみえます。

そもそも根本的な価値観が違うので
歩み寄らないと交わることは難しいです。

どっちが正解とかどっちが間違ってるとか
そうゆう話ではないのですが、
根本的にこうゆう違いがあることを
理解しているのとしていないのでは、
成功するかしないかに大きく影響しそうです。

そして私はその2本のものさしに
苦しむばっかりなのを卒業して、
上手に使い分けられるように
訓練していくことにします。