帽子をかぶったの
まんまるいの
ほそながいの
みどりと黄色の、茶色いの
虫さんが食べたの。
ぽーさんが、一生懸命えらんで
小さな手でひろった、どんぐり。
雨に濡れてピカピカに光っていた。
おやつとおにぎり、水筒を持って
地下鉄とバスで行くちょっとした遠足。
お友達のお母さんと、
めちゃめちゃパワフルなじぃじさん76歳が
子供達6人を引率してくれた。
このご家族とは、大人同士が仲良くて
その延長線で子供達を遊ばせている
というのではなく、
子供同士が熱烈に馬が合い
次第に、いつのまにか家族ぐるみで
親しくお付き合いさせてもらうようになった。
私がすべり症を患ってからは、前みたいに
一緒に出かけられないこともよくよく承知で
こうして子供達を外に連れて行ってくれる。
お母さんはゆっくり休んでて〜!と、
昼食のおにぎりも、
そのご家族のばぁばさんが、
ぽーちゃん!具はなににする〜?
こんぶ?ゆかり?鮭もあるよ〜!と、
子供のリクエストをきいて握ってくれたもの。
血はつながらずとも、家族同様に
分け隔てなく見守ってくれる存在。
何かあったら、頼れる存在。
幼少期にそんな暖かい人達に恵まれた子供達は
人を信じられる人間に育っていくはず。
どんぐりはやがて芽を出して
大木へと育っていく。
その葉を広げて木陰を作り
人々を癒す存在になる。
愛情いっぱいに育った小さな種、
木陰を作って恩返しするんだよ!