在日問題の本質って結局何なんだろう?と考えていて気が付いた事がありました。 

「あ・・・たぶん白人コンプレックスだ」と。

 文明開化の時代から、日本は西洋の圧倒的な物質文明を見て「自分達もあんなんになれば幸せになれるんじゃないの?」と西洋に追いつけ追い越せで頑張ってきました。 

福沢諭吉なんかは「脱亜入欧」を唱えて、「亞細亞東方の惡友を謝絶するものなり」とまで書いている。

 (つまり西洋諸国に日本が中国や韓国と同じと思われたら困るから、距離を置いた方が良い、という意味の事を言っている)

 私も子供の頃から何も考えずにリカちゃんやジェニーちゃんで遊んできましたし、

 

 

 

 

 

TVや漫画は、よく考えたらこれ日本人の話じゃないじゃん?ていうアニメを何も考えずに見ていました。

 (ベルサイユの薔薇なんて、かなりハマッて見てました)



 

年頃になってファッション雑誌を開けば載っているのは目鼻立ちのハッキリした綺麗な外人さんで、

 

 

 

 

 

テレビをつければハーフタレントさんが大活躍。

 

 

 

 

ハーフさんは努力しなくても外人に近いから良いよな、と思い、私も外国人の女の子みたいに髪を黄色くしたら可愛いんじゃないかと思って髪を黄色くしてみたり。

 (そして全く似合わなかったり) 

どう頑張ったって日本人顔の人間がキャンディキャンディみたいな髪型をしてみたところでキョーレツな違和感があるだけでした。

 

 

 

 

何のコントですか?という容姿になってしまうので止めた方が良いと即座に悟りました。 

(ちなみに巻き毛にはしていません、ストレートですらカツラみたいでこっけいでした)

 よく考えたら日本人なんだから日本人形で遊べよと言う話しだし、

 

 

(・・・それもそれで怖いか) 

日本人向けの雑誌なんだから日本人をモデルにしろよと思うのですが、何も考えずに与えられたままに「外人さんって可愛いよね~」と素直に洗脳されていました。 

 

 

そして他人のプロフィールに「学生時代に海外に留学」なんて書いてあると、うわ~国際派なんだね~と、何だかすごい人のように思ったり、海外旅行に沢山行っている人は外国が怖くないなんてすごいね~と関心したり(私なんて海外に行ったら、すぐに迷子になりそうで怖い)、海外移住している芸能人をやっぱり格が違うな~と思ったり、外国のチームに移籍したスポーツ選手を外国でも通用するなんてすごいな~と素直に思ってしまったり。 

そして日本からほぼ1歩も出た事が無いような私は、ダメ人間のような気がしたり。 

 

 

そして白人と付き合えば自分の価値が1段上がったような気がして、逆に中国人や韓国人やベトナム人やフィリピン人など、アジア系の人と付き合ったら自分が一段低くなったような気がする、そんな感覚を、いつのまにか持っていました。 

本当に無意識に。 

結婚相手も、白人と結婚すれば自分が1段上がったような気がするいわゆる上昇婚、アジア系の人と結婚したら自分が1段下がったような気がするいわゆる下降婚、・・・という無意識をいつのまにか持っていました。 

 

 

アジアの人達には本当に失礼な話だとは思うけど、それだけ0歳の頃から四方八方から刷り込まれて来た価値観は、そう簡単にはひっくり返らない。 

よほど何か衝撃的な体験をしない限り、この刷り込みをあえて検証する機会って、ほとんど無いと思う。 

だからほとんどの日本人は、自分が西洋コンプレックスを持っている事すら気づかずに生きているんじゃないだろうか。 

薄々気が付いても、あえて逆流するのもめんどくさいし、何となく気が付いても何となく考えない人も多いと思う。

 ちなみに西洋コンプレックスがこのまま続くと、日本から母親が居なくなる可能性があります。

いきなり話が飛びますけど。 

(詳しくはこちらの記事参照) 

 

 

在日韓国・朝鮮人について初めて関心を持った10年以上前も、在日に関わっていたら自分が段々低い世界に引きずり込まれるような、自分の価値がどんどん下るような、在日韓国・朝鮮人と関わっていると自分も1段低い人間に見られるような気がして、その時は在日韓国・朝鮮人について調べることは、ほぼスルーしました。 

正直な話、在日の事を調べて私に何の得がある?と。

 在日について調べる事に時間を使うのなら、「英国式ティータイムの楽しみ方」や「外国人風メイクの仕方」や「ネイティブに教わる英会話」みたいな講座に出た方が良いのではないか?と。

 在日の人達には本当に失礼な話だと思うけど、それが当時の私の本音でした。 

 

 

西洋人は確かに可愛いんです。 

綺麗なんです。 

それはそれで良いんです。 

良くないのは、日本人がどう逆立ちしても西洋人形のようにはなれなくて、もし本気で成ろうとしたら遺伝子組み換えでもしなければいけないという事。 

でもそんな大豆みたいな事をしたら、失敗した時に大変恐ろしい生き物が出来てしまうような、それこそ社会問題になるような現象が起こってくるでしょう。 

それこそそんな遺伝子操作で失敗した人達を隔離する施設ができたり・・・ああ、考えただけでホラーSF小説みたいで恐ろしい。

 

 

 外見の美しさだけでなく、明治時代は物質文明も西洋が圧倒的に上でした。 

日本には大きな道路や建物や橋や車はありませんでした。

 明治の志士達がそれを見て「負けたーーーーーー!!!!!」と思ったのもしょうがないです。 

でも、所詮勝てないんです。 

 

 

なぜかというと、西洋は物質文明、東洋は精神文明と言われます。

 東洋人は元々精神文明の民族なので、物質をどうこうするのは向いていないのです。 

物質文明を追求する事は、元々日本人には向いていない。 

 

 

じゃあ何に向いているのかと言うと、私は昔ある本で、「日本は農業国になる使命がある」と読んだ事があります。 

いわゆる微生物農業です。 

農業で世界を良くする事が日本の使命だと。 

なるほどと思いました。

 (ちなみに私、趣味は家庭菜園で、ペットボトル水耕栽培にはまっています) 

 

 

それなのに向いていない物質主義を頑張るから、その歪みはどこかに出てきて、で、その歪みをずっと背負っていたのが、日本人の影のような存在、在日韓国・朝鮮人なのではないかと思うのです。 

日本人がやりたがらない、危険な炭鉱労働やダムやトンネル工事を、在日韓国・朝鮮人の1世達はずっとやらされてきました。 

そして現場で沢山死んで来ました。

日本が無理のある近代化を推し進めるために、外国人である在日韓国・朝鮮人が沢山死んで来た。 

大きな物、すごい物を作るためには、必ずその代償がいるのです。 

その代償を日本人が全部背負うのなら自業自得でしょうがないと思うけど、日本はその一部、というか一番嫌な部分を在日韓国・朝鮮人に押し付けて来たのではないでしょうか。 

しかしそういう影の歴史を、ほとんどの日本人は知りませんし、また知る機会が無いのです。 roudou-1.png 

 

 

ちなみに2020年に東京オリンピックがありますが、建設工事に人が集まらないので外国人を入れるという案があるそうです。 

物質的な物を追求する事は日本人には本質的に向いていないので、追求すればする程ストレスが溜まるし歪みが出る。 

だから日本人はいつまでも物質的には西洋人に勝てない。 

そもそも勝つように出来ていない。 

だから西洋を見ている限り永遠に劣等感が積もる。 

じゃあそれをどこで解消するかと言うと、自分たちよりも下の人間を見つけて見下す事で解消するのです。 

で、見回したら在日韓国・朝鮮人がいた。 

そもそも福沢諭吉の時代に脱亜入欧で中国人や韓国人とは距離を置こうと決め、日本人を中国人や韓国人と一緒にするな、頑張って西洋人を目指しているんだから「同じアジアの仲間じゃないか」なんて話しかけるなと、心のどこかで仲良くしようとしてくる中国人や韓国人を見下していたのではないでしょうか。

 (もちろん中には、中国や韓国が好きという日本人も居たでしょうが、%的には完全に西洋大好きな人達には負けていたと思います) 

 

 

そして1900年代初めの日本に居た在日韓国・朝鮮人の1世は、主に日本で炭鉱労働やダムやトンネル工事などの底辺労働についていたので、ハッキリ言って汚くてお金も無くていつも栄養失調で住んでいる家も日本人が住みたがらないような川の近くの雨が降ったらすぐに浸水するような場所でした。 

ハッキリ言って、確かに「汚かった」のです。 

そのような場所に住んでいますから、確かに「臭かった」のです。 

確かに人から見下されても仕方ない惨めな外見がいろいろ揃っていました。 

日本人から「臭い」「近寄るな」と言われてしまう、いわゆる「差別」されてしまう条件が揃っていました。

 「これだからアジア人は嫌なんだ」と言われてしまう条件が揃っていました。 

それなので日本人はアジアの人達を見下す事で、そして国内では在日韓国・朝鮮人を見下す事で、永遠に勝てない西洋文明へのコンプレックスを解消しようとしたのではないかと思います。 

 

 

でもこれは何も日本人だけが性悪だからそうなのではなくて、人間が結局そういう生き物なんだと思います。 

なぜなら韓国人も他の民族を見下す事はあるし、在日韓国・朝鮮人だって自分以外の人を見下す時はある。

 「俺はあいつよりマシ」「私はあの人よりマシ」と思う事でホッとした事、誰にだって1度や2度はあるでしょう。 

だから日本人が西洋の物質文明には所詮勝てないし、日本は東洋なんだから別に勝たなくても良いんだ、という事に気が付かない限り、アジアの人達や在日韓国・朝鮮人への差別と言うか見下しを止める事は出来ないのではないかと思います。

 

 

 しかし少し考えれば気が付くと思いますが、在日韓国・朝鮮人の中にも金髪にしてる人はたくさん居ます。 

西洋人に近づく事が成功だと思って居る人は沢山居る。

 「金儲けてナンボ」「目に見える物しか信じない」「力こそ全て」と、ウルトラ物質主義、ウルトラ現実主義に陥っている人は沢山居ます。 

むしろ物質的には日本人が想像もつかないほど苦労して来た人達だからこそ、ウルトラ物質主義に陥っている在日韓国・朝鮮人も沢山居ます。 

日本人よりも激しく、西洋の物質主義の方へ突っ走っている人も沢山居ます。 

前に新宿で駆け込み寺をしている玄秀盛さんという在日の方の本を読んだ事があるのですが、その方も本の中で「むしろ在日の方がえげつない」と書いていました。 

現実的に苦労すると、そうなってしまうんだろうなと、私も思いました。 

やっぱり生きるという事はそんなに綺麗事ではないので。

 

愛と命と魂と ~生きてこそすべて~ 歌舞伎町駆け込み寺

 

 

ただ、そんなウルトラ現実主義に生きている人達も、自分達が差別される理由、日本人の西洋コンプレックスというテンプレートに、自分達も同じく乗っかってしまっている、という事に、ぜひ気が付いてほしいです。 

力には力を、喧嘩には喧嘩を、キックにはキックを、ではいつまでも終わらないのです。 

自分達の親やお爺さん世代の人達を差別して利用して苦しめた日本人と、同じ間違いを自分達もしている、という事に気が付いてほしいです。 

物質主義に突っ走る、日本の嫌な所を一番見てきたのが在日韓国・朝鮮人のはずです。 

自分達が憎んで来たタイプの日本人と、同じタイプの人間に自分もなりつつある、という事に気が付いてほしいです。 

そうしないと、日本人が在日韓国・朝鮮人を利用して来たように、今度は自分達が自分より立場の弱い人間を利用して同じ苦しみを与える側になってしまうかもしれないからです。 

 

 

精神文明の良い所は、「別に物質はそんなに持っていなくても良いじゃないか」という省エネ主義というか、「小さくて良いじゃんか」というミニマム主義でシンプルに生きられる事なんじゃないかと思います。 

一時期日本でブームになった断捨離の思想が、まさにそれです。

 

人生を変える断捨離

 

 

 

若者を中心にミニマリストも増えて来てますし、実は私もかなりミニマリストな生活になって来てます。 

物を持たない方が、けっきょくは身軽に動けて良いです。 日本もだんだん物質主義の時代は終わりつつあるのではないでしょうか?

 

 
 

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