長男を塾に送って帰宅したら、

爺がデイサービスから帰ってきていました。

今日は一日、吼えっぱなしの『あちゅ』を

庭に出しておいたのですが、

爺はそれに気付かず…


部屋に入ったものの、あちゅが居ない事に

気付いた爺が、丁度、玄関から出てくる

所でした。


目は見えないけど、

匂いで爺を感じるあちゅは、

甘えて鳴いて、大騒ぎ。


あちゅの姿は捉えているけど、

腰が曲がらず

抱きかかえる事のできない爺は

ひたすら、あちゅの名前を呼び、

着いてくるように促していました。


爺ちゃん、あちゅはもう、

目が見えないんだよ。

だからもっと側に行ってあげて。


何だか少しせつなくて。

年を取るって、

出来ない事が増えていくんだなと

しみじみ思いました。


今日は、私に

『無理したら駄目よ』

と言ってくれる友達の一人が

昼ごはんを持参で

家に遊びに来てくれました。

Tさんと言います。


Tさんも、大姑さん(ご主人のお婆様)と

この春より同居中。

まだ生活のリズムが落ち着かないとの

事で、いつもの笑顔がちょっと暗い…


Tさんの大姑さんは、おんとし90歳!

痴呆もなく、体も元気なお婆ちゃんの様で。


私からすれば、自分の身の回りの事が

全部一人で出来るお婆ちゃんなんて

羨ましい限りなのですが…


それは、それで大変なのだとか。


頭も口もしっかり回って(笑)

それはそれは、たくましく、強いのだそう。


Tさんは、笑顔が優しくて、

いつも周囲に気を使える可愛らしい女性で。


年は私が4つ上なのに、

彼女には、これまで助けられてばかり…。


その彼女の顔が若干、厳しくて。

馬鹿話をして、帰る頃には、

いつもの優しい笑顔に

戻っていましたが。


足腰が丈夫で痴呆というのも困るけど。


痴呆はないけど、足腰が弱いのも困るけど。


痴呆もなく足腰も丈夫で、強いというのも

困るねぇと…


実の両親が、

介護があるものの、健在している私と

健康で元気な大姑を持つ彼女。


お互い、一癖ある身内を持っていて

大変だけど。


その身内が健康だから

喧嘩もできるし、

憎まれ口も叩けるし。


そして、だからこそ…


同じ境遇の友達を励ます事ができる。


それはそれで、

幸せな事かも知れません。




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