MobileMeを試し、シンプルなカメラを使う
iPhone 3Gを利用する際に検討したいのが「MobileMe」。有料だが使う価値はある。あわせて、背面カメラの使い勝手も見てみよう。
MobileMeとカメラ機能とWebギャラリーの話
そういえば、筆者が表参道に徹夜で並び(徹夜路上宴会をしてただけという話もあるが)、iPhone 3Gが発売されて1週間。相変わらず、しょちゅういじっては、バッテリーを急激に減らす日々である。家にいても、ちょっと息抜きに「数独」するとか、FaceBookをのぞくとか、SMSとかしてるからだ。
さて、iPhone、iTunesときたら、無視できないのがMobileMe。サービス名がMobileMeで、ドメインが「me.com」で、アイコンが雲(クラウドだから)というとってもベタなんだけれども、けっこう使える。
年間9800円も払って(1カ月あたりでは約820円だが)まで入る価値があるのか、そもそもいったい何なんだ、という声もありそうなのでここで簡単に紹介してみる。
自動同期が便利な総合オンラインサービス
MobileMeは簡単にいえば、統合型オンラインサービス。20Gバイトの領域を持ち、それをストレージ(iDisk)、専用のメールアカウント(@me.com)、オンラインアルバムなどでシェアして使う。Webメールでありオンラインストレージでありオンラインカレンダーでありオンラインアドレスブックでありオンラインアルバムであるわけだ。
このサービスはWebブラウザを使っていつでもどこからでもIDとパスワードがあればアクセスできる。URLは http://www.me.com/ となる。ここにアクセスしてログインすると、上記のサービスが受けられるわけだ。
で、iPhone 3Gにとって一番うれしいのは自動同期機能。同期されるのは基本的に「アドレスブック」「カレンダー」「ブックマーク」の3つで、どれを同期するかはPC上での設定次第だが(Windowsだと上記の3つ。MacOS Xだともう少しある)、自分のPC上でそれらを更新すると、(15分ごとに)オンライン上のデータと同期されるのだ。
iPhone 3Gでこれらを更新すると、その場ですぐMobileMeのデータも更新される。
逆にMobileMeのデータが更新されると、それがiPhone 3Gや各パソコンに反映され、MobileMeと同期しているマシン(Win、Mac、iPhone 3G)上のデータが常に同じになるわけである。
もちろんWebブラウザでMobileMe上で直接データを編集してもよい。
家のMacと家のWindowsとオフィスのマシン(オフィスがそれを許してくれるかどうかは別にして)とiPhone 3Gと……という複数の組み合わせも可能であり、各マシン内のデータが勝手に一致してくれるのは非常に便利なのだ。
ちなみに、MobileMeに入っていなくても、PCとiPhone 3Gの同期はiTunesを介して行える。それでよしという人はMobileMeなしでも問題ないが、Macユーザーは利点の多いサービスなので(元をたどればMac用のサービスだしね)、iPhone 3Gを買ったMacユーザーは加入しておいてソンはないかと思う。とりあえずフリートライアルをおためしあれ。
極限までシンプルなカメラ機能
iPhone 3Gにはカメラがついている。小さなカメラである。200万画素で固定フォーカス。マクロモードもなし。ライトもなし。ぶっちゃけ、シャッターを押す以外の機能はゼロだといっていい。
撮影画像サイズは1600×1200ピクセルのみで、撮影画像サイズは選べない。露出補正もできないし、デジタルズームもない。動画撮影機能もない。気持ちいいくらい付加機能はなし。らしいのは構えた向きによって撮影の方向が変わることと(だから縦に撮っても横に撮ってもOk)と、GPS情報を付加できることくらい。
じゃあiPhone 3Gのカメラは使えないのか、というと、そんなことはない。画素数や機能なんて多ければいいってもんじゃないのだ。フルオートで何もしないでちゃんと撮れれば、それが一番いいではないか。
そしてiPhone 3Gのカメラはそれなりにちゃんと撮れる。少なくとも、日本の普通のケータイくらい、いや、下手なその辺のケータイよりきれいに写る。デジカメと比べてはダメだし、さすがに近距離と逆光と暗い部屋は苦手だが、モバイル機器のカメラとしてはとしては十分実用的。スペックだけで判断しちゃダメということだね。
カメラ機能のレビューではないので作例は室内ものを2点だけ。
撮った写真は「カメラロール」に記録される。どんどん記録される。シャッターを切ったあとで「保存しますか?」なんて聞いてくれない。
実はカメラ機能を使って撮れるものがもうひとつある。それはiPhone 3Gの「画面」。ホームボタンとスリープボタンの同時押しで、そのときの画面をキャプチャし、カメラロールに追加できるのだ。この記事をはじめとする、ほとんどのiPhone 3G紹介記事で妙にきれいな画面写真が使われているが、それはこの機能で撮ったもの。PNG形式で記録される。ちょっとしたTipsだ。意外に便利で、例えば地図をキャプチャしてメール添付して送るなんてこともできる。
撮った後にできること
次は撮ったあとの話。
iPhone 3Gで撮った写真は、iTunesでは吸い上げてくれないし閲覧もできない。別途デジカメ対応のアプリでPC側へ吸い上げる必要がある。プロトコルはマスストレージではなくてPTPだ。ほとんどの画像管理ソフトはPTPに対応しているのでさほど問題ないはず。PNGに対応したソフトだと、画面キャプチャも一緒に吸い上げてくれる。
次はメールへの添付。iPhoneのカメラロールから「メール送信」を実行すると、800×600のサイズに縮小されてメールに添付される。
このサイズは固定。よって、ケータイへ送っても画像サイズが大きすぎて表示できないこともあり得る。むやみにケータイに送らない方がよさそう。
ただし、裏技がある。写真をフルスクリーン表示した状態で画面キャプチャをとり、それを送信するのだ。メール送信時に320×480ピクセルのJPEGファイルとして添付されるので、これならば、最近のケータイなら受信できるんじゃないかと思う。相手がPCメールからの受信を拒否してない限り。
ちなみにメールアプリから写真の添付は行えない。写真かカメラから「カメラロール」を表示し、そこでメール送信を実行することが必要だ。
「MobileMe」に送信してWebアルバムへ保存することもできる。まず、Webブラウザで自分のMobileMeにアクセスして、アルバムを作り、あとはiPhone 3Gで「MobileMeに送信」を選ぶと、その写真が送信され、アルバムに登録される。URLを公開すれば、普通にオンラインアルバムとして見てもらえる。
このアルバムはiPhoneからアクセスするとちゃんとiPhoneに合わせたレイアウトで閲覧できるのがうれしい。URLは http://gallery.me.com/××××/ となる(最後のとこは各自のユーザー名)。
逆にできそうなのにできないこと。それはWebブラウザを使った写真のアップロード。iPhone 3GのSafariは「ファイルをアップロードする機能」を持ってないからだ。ちょっと注意である。
アプリからカメラ機能へのアクセスはできるので、FaceBookなどのSNSや、Flickr!などのフォトストレージサービスは専用アプリで写真をアップロードできるようになっている。現時点では、そういうアプリを使うかメールで送るしかないわけだ。ちょいと残念である。
でもまあ思ったよりカメラ機能は使い物になるという印象だ。よかったよかった。
出典:ITmedia