年明け早々から、能登での大地震、それに続いて 羽田での飛行機事故と、2024年は 波乱の幕開けになりました。

酷寒のなか 厳しい生活を余儀なくされている方の中には、長年お世話になっている輪島の木地師さんや 塗師さんもいらっしゃいます。

 

被災した方のことを思うと、賑々しく新年を祝うことが憚られ、心に 引っかかるものを感じますが、その方々が制作なさった 作品にも いくつか登場してもらいながら、2024年の初釜をいたしました。

 

定番となっている 台子も 大垂れの柳も 常盤饅頭も 出さずに ひと捻り。

楽知会らしい 2024年の開幕と感じていただけましたら幸いです。

 

 

掛物 即中斎筆 彩鳳舞丹宵

花入 青竹

花  雲龍柳 松 加茂本阿弥 西王母 水仙

 

寄付 タツノオトシゴ 阿保浩作

   長熨斗 打ち出の小槌

 

 

真塗四方棚

香合 日の出鶴

羽  梟

水指 波に松嶋の絵  杉田祥平作

 

祝膳

 

菓子 蓬莱饅頭 総本家駿河屋製

 

茶室には御法度の刃物🔪を持ち込んで、お正客に 饅頭入刀をお願いしました。

 

大きなお饅頭の中からは いくつもの子どもたちが。 

別名を 子持ち饅頭と呼ぶ所以です。

 

濃茶の飲み回し同様、一つの大きなお饅頭を お客様方で分かち合って、皆様の絆を深めていただきました。

 

蓋置 龍 

シノワズリのキャンドルスタンド マイセン製