イベント会社を頼らず、自分たちで持てる物だけを持って、海外でお茶をしようと思ったら、荷物をできるだけコンパクトにまとめる必要があります。 砂漠の真ん中に コンセントがあるわけでなし、電熱器の使用は不可能。  そのような中にあっては、旅に適した方法で お茶を楽しむ以外ありません。

 

今回持参した主な物は 茶箱とポットだけ。

 

 

 

その他は参加者それぞれが お茶碗一つ+何か別の物(茶筅や建水など)を一つ か二つ。

 

ラグ・座布団・お湯・トーチ・ランタンなどは、ホテルの協力で用意していただきました。 

 

会場の設えは、ベドウィンの住まいからテントを外して、 床(ラグと座布団)のみを残した状態です。

 

平素 茶室では小座布団しか使ったことがない私たちは、大きな座布団を見て奇異に感じ、次いで 座った瞬間には 身体が ゆらゆら揺れる感覚を味わいました。  

正直に言えば 「必要ない」と思いましたが、お客様として参加してくださった 他国の方々は、2~3枚重ねて椅子代わりに。 これがなかったら、ラグの上には座っていただけなかったかもしれません。

 

 

 

 

 

 

当日は、午後3時にホテルに着いて5時から茶会のはずが、アブダビでシェイクザイードモスクを見学してから砂漠に向かったので 到着時間が1時間も遅れました。 ホテルにチェックインするのにも随分時間がかかり、その上 各部屋に荷物が届けられるまでに更に時間を必要としました。  

 

沈みゆく太陽を見て、太陽神に感謝しながら 落ち着いて一服を楽しむはずが、 意に反してバタバタの大騒ぎでしたが、今回の収穫は「ここならできる音符と確信したことでしょうか。

 

もう一度行く機会があったら、早朝ドバイに着くエミレーツ航空の飛行機からホテルに直行。 十分な時間をかけて ゆっくり昼食を食べてから 着物に着替え、余裕をもって茶会の準備をして、心静かにお茶に取り組みたいと思います。

 

その時には 勿論 ホテルのフロントのあたりに

 

Japanese Tea Ceremony

Come and join us!!

 

と看板を立ててもらいます。