砂漠の民 ベドウィンとは、生活に必要な物をコンパクトにまとめ、水と牧草を求めて 家畜とともに 移動しながら暮らす 遊牧民のことです。

 

 

住居さえもが 持ち運び可能で、しばらく暮らせそうな牧草地を見つけるとテントを設営してそこに滞在。

当然 家畜の背中に乗せられるだけの物しか持たず、移動先では 砂の上にラグを広げ、座布団状の物を置いてそこで起居しています。

 

 

 

最近は、伝統的な暮らしを捨てて 都会に定住する人が多くなっているそうですが、それでも UEAには75万人程度のベドウィンがいると推定されています。 

 

世俗を離れて 物質的な充属には興味を示さず、宗教的な伝統のなかで 独立心と誇りを大切にし、他者への厚意にあふれ、近くで接すると 寡黙な修行僧にも似た威厳と気品を感じるとか。 

 

山居を営んで、世俗から離れて暮らすことを理想と考えた 日本の侘茶人に どこか似ているような気がします。

 

だれの言葉か忘れてしまいましたが、「かつて日本人は遊牧民であった」と言った人がいます。  その言葉を聞いた時には どこからその発想が出てきたのか・・・と不思議でしたが、案外 遊牧民の暮らしに触れて、通じ合える何かを感じ取ったのかもしれません。

 

 

似ていると言えば、ベドウィンのテントをイメージして客室を設えているというホテルの一角に、 このような物がありました。 ヤシの葉を利用して作った ヤシ垣。

 

一方のこちらは、日本の葦簀。 あまりにも似ているので‼

 

色々見聞きすると、私も アラブの民と日本人の文化的ルーツは同じかもしれないと 思ってしまいます。


アラブに茶道はよく似合います。