「声を一切を出さず 身動きもせず、ただ 点前を 座って見ているだけ」と約束をした子どもたちは、生まれて初めての濃茶を どのようにとらえたのでしょう。

 

今回の講座は、 作法としての 礼の仕方や お茶の飲み方を教える 旧来の方法とは、構成が全く 異なっています。 押し付けるのではなく、心に響くことを 自然体で受け止めてもらおうと試みた点が、今の時代に適しているのかもしれませんね。

 

点前が終わり 少しだけ濃茶の味見もしたあとで 感想を聞いてみると、どの子供も異口同音に口にしたのは「音」に関することでした。

 

★釜が煮える音…我々が松風と表現する あの音のことです

「うちのお鍋や薬缶でお湯沸かしても、あんな音しないよ」

「お鍋(釜)の音が ちょっとの間に 変わる」

「シュウー シュウー シュウー

 

★ちり打の音

「パーァンていう 赤いキレの音 驚いた」

「あれには みんなビビったよね。 お茶作る人が あんな音だすと思わないもん。」

「あれ効果音?」

 

うん? 子どもたちが そう感じた のなら、 あの音は 同席する人に 喝をいれるための 効果音 だったのかしら?

 

★濃茶の味はどう思ったの?

「ビックリしないで・・・とか…残していい…とか言われてたから、最初少しだけ飲んだ時は、(-ω-;)ウーン 無理 !って思ったけど、だんだん 飲んでいったら 大丈夫だった」

「最初に一口飲んだ時と、次飲んだ時と、飲み終わった時とで味が変わったよ」