廻り花は、主客が代わる代わる花を入れ、楽しみつつ花の修練を積もうというものです。

今回は、三重切りの花入れを用い、主客4人でやってみました。  

各自 お庭の花を持ち寄るはずが、 まだ あまり春の花は咲きそろっておらず、 椿を中心に 普段なら ほとんど出番がない 洋花やツツジなども交えての稽古となりました。  

自分の順番が来るたびに、全体のバランスを考えながら 花を挿したり抜いたり・・・いつもとは違う華やぎと賑わいを 茶室にもたらしました。

 

一巡目

 

二巡目・・・下の段からは 大きな椿とツツジが抜かれ、小さな椿だけに。

上の段には 水仙が加えられました。

 

三巡目・・・・・・下の段の小さな椿の脇に ツツジが入れられました

中の段は 椿の向きが少し変えられ、 花筏が添えられました

上の段には 斑入りの椿が加わりました

 

いかがでしょうか・・・最終的には このように。

一巡目よりは二巡目、二巡目よりは三巡目と 入れられた花の数が増えているにもかかわらず、全体的には 引き締まった印象です。  

ほんの少し花の向きを変えるだけで 生き生きとした生命力を感じさせるようになりました。

 

 

胡蝶侘助の蕾 ・ ツツジ

 

赤い胡蝶侘助 ・ 花筏

 

斑入り胡蝶侘助 ・ 賀茂本阿弥 ・ 水仙 ・ 宝鐸草