明日、3月5日は啓蟄。  二十四節気の 三番目の節気で、 期間は3月5日から春分までの15日間です。 

  

「啓」には 「ひらく」 という意味があり、 「蟄」には 「 かくれる ・ 虫が土の中に籠る」 という意味があって、 その二文字を合わせて 冬ごもりしていた虫が這い出して来るころを指しています。     

 

啓蟄の 蟻が早引く 地虫かな   ― 高浜虚子 ―


 春の気配を感じて 寝ぼけたまま 地上に出てきた蟻が、 同じように 地上に這い出してきた地虫に出くわして驚愕。

後退りしているような姿が目に浮かびます。  

思わず クスッ と笑いたくなる滑稽さです。


 

 

昨日は、今年に入って初めての庭仕事をしました。   寒芍薬を地植えにしようと、 少し土を掘り返したのですが、 そこで見つけた 透明感あふれる 綺麗な赤い身体の蚯蚓は 少しも動くことはなく、 まだ冬眠中のようでした。

 

 

店先には フキノトウ コゴミ タラの芽 ウド など 早春を代表する野菜が並び始めました。  

あと数日で 自然界は活発な春の活動を開始します。