2018年10月・・・世界遺産 マダマ宮殿にて

 

2017年にプラハで茶道を披露した時には、 日本のお茶会と 全く同じ形式で ほぼ無言のままお茶を点て、 無言のまま お客様にお茶をお出ししました 

    

海外初体験で どうすればよいのかわからなかった とはいえ、 せっかく 日本文化に触れたいと思って会場に足を運んでくださったお客様を 飽きさせる結果となってしまったことは反省


それは そうですよね   

日本人だって 何の基礎知識もなく お茶会に臨んだら、 面白くも可笑しくもなく ただただ退屈なだけですもの

お茶を飲みさえすればよいのなら、 喫茶店で おしゃべりしながら いただく方が リラックスできて よほど美味しく感じます

 

極々一部の日本通のお客様を除いて  「日本はアジアにあるということしか知らない」  「地図上で 日本がどこにあるか自信をもって指さすことはできない」 「中国も韓国も日本も 同じような国だろう と思っている」という方々をお迎えして お茶を披露するときに必要なものは、私たち自身の意識改革でした

 

たった1日だけ、しかも そのうちの ほんの2時間ほどを 共に過ごすのなら、 おもてなしの心 が凝縮されている 茶道の多面性を知っていただけばよいと考え・・・まずは 通訳を介して 説明をしながら お点前を披露し、抹茶も召し上がっていただきました  

次いで ワークショップをとおして  「自ら抹茶を点てること 」 「干菓子を作ること 」 「 濃茶、薄茶、玄米茶、ほうじ茶のテイスティング」  などを体験していただきました

 

少なくとも お客様の生き生きとした笑顔のなかに、 プラハでは感じることができなかった 手応えがありました