TORAYA  CAFE の あんペースト (こしあん) が 虎屋勤務の 元お弟子さんから送られてきました  

 

普通のこしあんよりは かなり軟らかめの仕上がりで、  和 だけれども 若干 洋の テイストを加味しています  


和でなければならない伝統の重みと   和に傾き過ぎては 時代に取り残される という危機感    そして 餡で勝負の虎屋の心意気    その全てが 直径 5cm  高さ7cm の小さな瓶に 詰まっています

 

品物の到着を追いかけるように、 送り主からは 「パンにぬったり、 アイスクリームにかけたり、 ご自由にお使いいただきたいのですが、先生だったら どう使いますか?   感想とともに 教えて・・・」 と LINE がきました

 

私なら

パンにはぬらない ・・・ パンには もう少し硬い物をのせたいから


アイスクリームにはかけない ・・・ アイスクリーム単独でも 十分カロリーが高いのに、 そのうえ これをかけたら カロリー過多もいいところだから 

 

 

ってなわけで   取りあえず 定番のお干菓子を作ってみました

 

和三盆糖と混ぜて ざるで 裏ごし

 

木型で打ち出して 出来上がり ・・・ えらく簡単なのに 凄いことをしたような結果ですキラキラ

 

一般的な 落雁よりは はるかに しっとりして 弾力のある仕上がりとなりました  

木型に くっついて 打ち出し難いのではないかと心配しましたが、 そのようなことも全くありません 


あんペースト (こしあん) は  普通のこし餡に 黒砂糖 ・ メープルシロップ ・ 水あめ  が加えられているため、  きつい甘さの 仕上がりになってしまったところが難点  


和三盆糖との 配合の割合を変えるとか、 何か爽やかな 味を生み出すものを加えるとか 工夫の余地はありそうですが、 可能性の発見につながったことは嬉しい限りです

 

残り物の羊羹を キューブに切って 冷蔵庫で数日 乾燥させておいたものとを盛り合わせ、今日の薄茶のお菓子にしました


背景は白い物がよかろうと この器を選んだのですが 「波の上に家をのせるとは・・・ 」 と お弟子さんからは不評

 

青海波は 海がもたらす恩恵と、 どこまでも続く 波に 絶えることのない幸せを託す 非常に縁起の良い文様です

 

でも、 今年は 梅雨が長くて 豪雨に悩まされ、 現在も 水害に 苦しめられている方々が大勢いらっしゃいます。   平素なら 気にならない組み合わせにも 引っかかりを感じてしまうのかもしれませんね   

 

あんペーストには 白餡きな粉 もあるそうです     

こし餡と 合わせて 秋色の 主菓子 (きんとん) が作れそうな予感 


お味の特徴を捉え、110g   ¥1000 という価格に見合った 使いかたを見出すには、少し 研究期間が必要と思われます

色々試してみることも、それによって導き出される結果がどうなるかも とても楽しみ音符


抹茶とも コーヒーとも相性がよい オリジナル和菓子 が出来たらいいな・・・と夢は膨らみます流れ星