ムクゲ・・・夏の暑さにも疲れを知らない木槿。     毎日新しい花を1ヶ月以上も つけ続けますが、 一つ一つは1日限りの 命が短い花です。  そのはかなさが 一期一会の茶道の精神に合致することから、茶人の間では 最も好まれる 夏の茶花 になっています。  

色も 種類も 豊富なので、花が少ない季節に大変 重宝な存在です。  

中心部が少し赤いだけの 一重の白い花を 千家三代 元伯宗旦が好んだと伝えられており、 その花を 宗旦木槿と呼んでいます。  

 

 

元伯宗旦は 利休さんよりも さらに深く 侘茶を追求した人物です。 

表千家八代家元 啐硺斎は 60歳で隠居して 宗旦を名乗りますが、

その折に  木槿にも恥じず二畳に大あぐら  という句を残しました。

 

 

私の家の庭にも 宗旦木槿を植えようと思い、植木屋さんに 「底紅を・・・」 と頼んでいました。    

5年ほど前に植えられた木槿が花開いてビックリ!     底紅ではありましたが、白い花ではなく ピンクでした。

色違いとはいえ 綺麗な花ですし 大きな木なので 植え替えも出来ず、 そのまま愛でています。    

その木槿 と ギボウシの蕾を合わせて生けてみました。 

 

 

 

 

 

 

黒髪ハナセキショウ・・・日向を好む丈夫な花といわれています。     地植えにすればよいのかもしれませんが、鉢からおろさないまま我が家の裏庭にやってきて 10年経過。    長きにわたり 1輪しか花をつけませんでしたが、 今年やっと3輪になりました。   

「丈夫」 という言葉を信じて 地植えにしてみようかしら。   セキショウの 植え替え時は いつなのでしょう???     学習してから 試みることにします。

 

花の大きさの割に 花茎が細くて フラフラ。    その頼りないフラフラ感が、 見ていると 放っておけない気にさせて、 何ともいえず 愛おしいのです。     単独では立っていられないので、 背後の 宝鐸草の葉に寄りかかりながら かろうじて 体勢を維持しています。     

 

 

 

ヤマモモ・・・赤い実が 庭を彩ります。    この実は お酒、 ジュース、 サワー、蜜煮 ( 八寸に ) 、ジャムなど 用途は多彩。

 

今年も沢山 実がつきました。     

し・か・し   ここからが野鳥との 熾烈な戦いの始まりなのです。

 

過去においては、全ての実の収穫に成功したこともありましたが、それは 庭に木を植えた 1年目1回限り の奇跡。   

  

美味しい実の所在は、すぐに カラスをはじめとする 野鳥たち の知るところとなり、 次の年から開始された 鳥との戦いに勝利した ためし がありません。

   

ある年は、 ヤマモモの木に近い 塀の上に 陣取った5羽のカラスと 睨みあうことに。     私が根負けして 家の奥に引っ込むと、 時を逃さず 収穫に着手した 漆黒の鳥たちは、 アッという間に大半をお腹の中に入れて飛び去りました。 

 

カラス 怖いから、真っ向勝負できないんだもん。

 

またある年は、まだ実が青いうちに 木全体にネットを被せ、盗難被害の予防に努めたことも。  でも、そこから学んだことは、被せるのは 簡単・・・外すのが大変・・・命をかけてまですることではないアセアセ  

 

きっと今年も  鳥たちの情けにすがって、 僅かに残していってくれる実を 集めることになるのだろうな~~~~~