鍵善良房の水無月

 

水無月は仙太郎 でなくてはならない・・・ズーッと そう思ってきました。     

6月になると 色々な菓子店に 水無月が並びますが、 上から見たときの 三角形の大きさ  ・  横から見たときの厚み  ・  小豆の乗り具合 そして もちろん味。   その全てを 総合的に評価して、 仙太郎の水無月が 私の中では ベストなのです。    

 

小豆は 多すぎても少なすぎても いけません。  

多すぎれば 生地の もっちり感を その食感が損なうことになるし、 少なすぎて 地肌が所々見えるようでは、「 邪気を払う」という 小豆に与えられた 使命を  パワーが不足して 十分には果たせないかもしれない・・・そのような疑念をいだかせる水無月は論の外・・・全ては塩梅が肝要なのです。

 

今年は どちら様も コロナ騒ぎで 気の休まらない上半期を お過ごしになられたことでしょう。    

こういう年こそ 茅の輪(ちのわ)をくぐり、水無月を食べて、 抜かりなく夏越し祓いをしなければ・・・と思っていたのですが、 仙太郎は 賞味期限を「常温で当日中」 としているため、配送に応じてくれません。 

   

水戸 や つくば では買える所もないし・・・困った。    

 

安全地帯在住の 茨城県民が 危険地帯の東京に バスや電車を乗り継いで 水無月を買うためだけに出かけて行くってのは どうなんだろう・・・・・?  

厄落としのつもりが 拾ってきたりしたら・・・洒落にならないもんね。

  

しばし逡巡の時を過ごしました。

 

そんな時にもたらされた吉報。   

「鍵善に頼めば・・・美味しいよ・・・配送してくれるし」

 

かくして、今年の茅の輪くぐりは 茨城県常陸太田市の若宮八幡宮で、 水無月は 京都の鍵善良房の お世話になりました。

文句ナシビックリマーク   オイシカッタ!!

 

 

常陸太田  ・  若宮八幡宮

 

茅の輪

 

茅の輪くぐりの 作法を記した 立て看板がありました

(私 作法を無視して ただ くぐっただけなんですが・・・大丈夫よね???)