いよいよ花の季節になりましたが、皆様はどこかへ花見に

行かれましたか? 私はマイペースで、これから何処かへ。

 

一方、昨今の世相を見ると、風流や幸福感とはかけ離れた

異様な出来事が散見され、苦々しい思いが湧きおこります。

 

サプリメントによる健康被害、日本政治中枢の裏金腐敗問題、

米・大リーグ通訳者の賭博負債、等々………………。

 

これらの事例はひとつひとつバラバラの出来事なのですが、

根底には同じ要素が流れているようにも感じられます。

 

       *   *   *

 

19世紀、スイス・ジュネーブ大学の教授を務めた

アンリ・フレデリック・アミエルは次のような言葉を

残しています。

 

 

 

 

 

 

 

 信用は鏡ガラスに似ている 

  ひびが入れば元に戻らない

 

        アンリ・フレデリック・アミエル 

       1821~1881 スイスの哲学者                 

 

 

 

 

 

アミエル教授はジュネーブ大学で歴史研究や哲学研究の

実績が豊富にあり、在職中から優秀な人物と評価されて

いましたが、

 

真の意味で評価が高まったのは、むしろ死後に発表された

『日記』によるものと伝えられています。

 

深い洞察力と鋭い美意識がいたるところに溢れ、その影響は

広く全ヨーロッパの作家や学者へ及んだとのことです。

 

      *   *   *

 

製薬会社、国の政治家、大リーグ通訳者、本来、彼らの立場は

人々に希望を与える立場なのです。ところが、現実はまったく

逆になっている………………。

 

失望した人々の信用を取り戻すには、潔く己の非を認めたうえで、

今まで以上に努力・活躍するしか方法がないのです。

 

 

 

 

嘘や隠ぺいの無い、誠実な世の中になることを祈ります。 ニコニコ