『世界列車の旅』DVD全集、もう20年ほど前、購入したものを見ている。ハンガリーのこども鉄道成績優秀なこどもたちに国有鉄道の運営(もちろん危険な作業は大人がする)、線路の切り替え、切符売り、案内など、駅長からしてこどもたち。こどもたちの顔は皆明るく楽しんで仕事をしている。これも社会活動勉強の一環らしい。翻って、日本は?あらゆるものが悪い意味も含めて過保護になっていることは否定できないだろう。親たちというと、有名大学に入ってほしいと塾通いさせる。たかが東大なのに。そして、労せず金儲けすることー労と言うのは体を動かし、例えば農作物を作ることなどーが第一目標だ。ものづくり社会を敬遠、それらに従事する人間の時間給を自ずと見くびる。例えば、ある漆器が延時間20時間なら最低2万円であって、付加価値をつければ最低でも4万円や5万円にはなるだろう。しかし、それがわかると「高い」と宣う。自分達の時間給は気にするくせに。ベネチアで手作りの靴(オーダーメード)一人の職人が2週間かかってやっと出るものだが、「おいくら」と日本人が聞いて「16万円」。遠慮させていただきます。元々、そう言う反応しかできない人間は訪ねる資格などなく、大量生産するもので我慢しろ。これは精神の貧しさの一つの表象だ。日本の教育にまさに欠けているもの、己は過保護を享受し、他人へはその権利ーここでは2週間分の労働の対価ーを認めない。ものを右から左へ動かすことで金を儲けることをもっぱらとし、ものづくりを敬遠する社会は亡国だ。異常気象でーヒートアイランド、CO2、メタンなどの関与もあるかもしれないー人間様が悲鳴をあげるだけじゃない。次に待っているの農作物の高温障害一部を除いてグローバリズム大好き政党と国民。そのツケが払わされる段階に差し掛かっている。そのトリガーが異常気象(何も日本だけじゃない、農作物生産国がだ)、あり得るーまず現状はないですよー有事。阿呆は核保有などと宣うが、どんな場面で使用するのか核兵器の威力や個数について解答できないで、抑止力という。で、抑止になるかというと、それも不確実であり、むしろ、通常兵器による原発を含め全土飽和攻撃が核使用ドクトリンに当てはまらないだろう。米中露の核開発は第2段階。戦術核や戦略核開発競争ではなく、もっと低出力の核兵器開発ー使用できる核兵器ーだ。と言っても、広島級の半分。として、ある海外の報告では、世界で広島球の百倍の核爆弾使用で、日本の人口7200万人に甚大な被害が及ぶという試算がある。もちろんその時、日本が無償であっても核による気候変動、輸入農作物が途絶えることで、重大な被害を被るというわけだ。彼我の国土面積、人口密度、シェルター普及率など考えればなおさらだ。日本が持とうとする核保有は以上述べた全治や想定であれば無価値という結論が導かれる。また、防衛費増額だけ声高に叫ぶ政府と国民は、その他の総合安全保障をいかに担保するかに答え得ないだろう。よって護憲平和反戦勢力をお花畑と呼ぶと同等あるいはそれ以上にお花畑であると認識すべきだ。
*日本はどこもかしこも再開発で住民は大歓迎。利便と環境(温暖化など)とトレードオフだという認識さえできない阿呆である。
キーワードは再開発はコモンを蔑ろにしないということ。