久しぶりに「小椋佳」を聴いている

好きになれない詩もあるが

彼の感性は素晴らしい

僕には真似できない詩を作れるんだから

『残された憧憬』『公園に来て』『屋根のない車』『スタンドスティル』『街角へ来ると』などなど。語句が豊富なこと、その使い方が巧い、ただし知識だけではなくやはり知性だ。努力すれば知性は深化する。ほとんどの大人はー金儲け、娯楽、飽食、健康、など以外ー努力の痕跡を認めない。もちろん生業に関する研鑽は別として。昔、寺子屋で勉強していた子供たちでさえ『実語教』。その一節「人学ばざれば智無し、智無きを愚人とす』俺も例外ではなく愚人の部類。今の爺婆も大いに自戒すべきだ。身体の健康は求めるが、精神の健康、知の健康おろそかであ。わしは、前者に疎かである。

今更ながら『屋根のない車』を聞くとあの頃の一途な学生時代を思い出すし、もう一度俺もいきゃなきゃ、そう思う。

はしだのりひこさんは小椋さんと違って違う分野ー俺の学生時代と同じでー に関心を寄せ活動していたに違いない。だから、より身近に感じる。彼らの歌った最高作は『風』。これを聴くと『孤高』を想起する。俺は孤独であると同時に孤高である。あの名作『ロード・オブ・ザ・リング』第一作『May it be』最高に素晴らしい詩だ。そして、あのリングは何を象徴しているのか。おそらくこの名作に感動するお方たちー俺も例外ではなくー実は理解などできなくて自ら進んでリングをつけ日々過ごしてるのだ。