先日、テレビを何気なしに見ていたら、突然聞き覚えのある名前が耳に入って来た。

その名前は「上條陽子さん」。ご存じの方はいるのだろうか?

新宿の「gallery絵夢」と言うところで「GAZAの7人の画家展」と言うのを開催しているというニュースだった。

この上條さん、実は、私が50数年前、フランスのパリで生活していた時、何回か私の仲間とお会いしたことがある画家だ。

ご自宅にも招かれて行った記憶がある。ご主人は、あのミュージカルで活躍された上條恒彦さんのお兄さんで、やはり舞台芸術の画家だったと思う。ご夫婦共に精力的な方で、海外生活の中で生きる力強さを教えてもらった。

 彼女は、若手画家の登竜門と言われる「安井賞」を女性として初めて受賞している。途中、脳腫瘍で聴覚を患いながらも、画家として活躍されてきた。今も、相模原芸術協会の会長として活躍されているようだ。

 その彼女が、20数年にわたって関わり続けているのが、あのパレスチナの「GAZA」だという。現地に何回も出かけて、子供たちに絵を教えていたそうだ。イスラエルとの戦争で、夢も生活も全てを失う中、たとえ塀の中での不自由な生活でも「心を自由に表現できるのは絵などの芸術だ」と言う信念で応援しているという。GAZAの画学生7人が力を合わせ開いていた「画廊」が、今回の戦争で破壊され、皆、バラバラになってしまった困難を乗り越えての展覧会開催だったようだ。私も、日本語学校の新学期準備、マンションの組合総会の準備で展覧会を見に行く事は出来なかった。ネットで調べた開催ポスターを紹介しておきたい。