結論を言わない証明問題(四角形編) | 感じる科学、味わう数学

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科学は、自然そのものというより、モデルです。数学は、関係性を捉える枠組みです。
だから、正しいか否かより、大事なのは視点です。

【問】(1) 空欄に適切な言葉を入れよ。

四角形にもいろいろあるが、どんな四角形でも4辺の中点を結んだ四角形は必ず(   )になる。

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(2) (1)を証明せよ。



 設問の中で結論を言わないようにして、まずはそれを解答者に探してもらおうという趣旨の問題である。そうすることで、解答者に「本当に成り立つのか?」を確認しようというモチベーションが働くだろう。自然な心の動きである。
 反対に設問の中で出題者が結論を書いてしまったら、解答者に疑いは生じない。そういう中で証明するというのは、心の動きとして不健全だと私は思うのだが、いかがだろうか。
 数学の最も楽しい部分が「予想して、検証する」ことだとするならば、「結論を言わない証明問題」こそが証明問題のあるべき姿ではないだろうか。結論を言ってしまって「さぁ証明しろ」だなんて、悪趣味だなぁと私は思うのである。

※ 答えは こちら をどうぞ。


《結論を言わない証明問題シリーズ》