思いついたこと・考えたこと・イメージしたことをデジタルの世界で実現すること、それがプログラミング。
デジタルの世界というのは、コンピュータの中だったり、インターネットの中だったりするわけだが、もっと広く言うと、電気で動いている物なら大抵それに含まれる。
ところで、そこで何かを実現するのは実は意外と簡単だ。なぜなら自然条件に左右されないから、そして人の感情みたいなものに動かされないから。
ロケットを打ち上げるには、風の強さや向き、空気抵抗、部品の強度・配置・バランスなどいろんなことが影響する。それらすべてに注意を払わなきゃいけない。計算上はうまく打ち上げられても、本当に成功するかどうかは、何度も実験してみなくちゃわからない。
人と人が話し合って何かを決めるには、それぞれの人の立場・事情・感情を汲み取らなければならない。とはいえ、それらははっきり目に見えるものじゃないし、当人にわかっているとも限らない。そして、それらが陰に陽に決定に影響するから難しい。
デジタルの世界にそういうものは無い。だからデジタルの世界では、思いついたこと・考えたこと・イメージしたことが案外たやすく実現できる。現実社会で実現するより、実ははるかに簡単なんだ。
デジタルの世界と言ったけれど、そんなに狭い世界じゃない。実はすごく広大だ。身の回りにはたくさんのデジタル機器がある。しかも今やそれらの多くがインターネットにつながろうとしている。車やインターホンやエアコンなど。やり方次第ではペットの餌やりや庭の水まきだってネットにつながるさ。遠くにいるロボットとだって、ロボットがネットにつながってさえいれば、一緒に楽しくおしゃべりできうる。それを実現するのがプログラミングだ。
プログラミングを通して、あなたが思いついたこと・考えたこと・イメージしたことは大抵何でも実現できる。ザックリ言えば、そういうことだ。さて、何ができるだろう? 何をしたいかな? 何ができたら嬉しい? そんなことをイメージしてみよう。そこからプログラミングが始まる。