これからの大学入試、英語 Writing と Speaking の想定問題 | 感じる科学、味わう数学

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科学は、自然そのものというより、モデルです。数学は、関係性を捉える枠組みです。
だから、正しいか否かより、大事なのは視点です。

 文部科学省は高校生の英語の4技能(聞くこと、話すこと、読むこと、書くこと)の力を調査するために、2014年(平成26年)7月~9月に全国の高校生約7万人を対象に 英語力テスト を実施しました。その中から Writing と  Speaking で出された問題を紹介します。

Writing の 設問2
あなたは授業中に、下記のテーマで英語のエッセーを提出することになりました。
エッセーのテーマ:
 インターネットなどを利用して、多くの人と友だちになることが話題になっています。このような方法で友だちや知り合いを増やすことについて、あなたはどう思いますか。あなたの意見とその理由を書きなさい。解答時間は20分です。制限時間内にできるだけたくさん書きなさい。
(詳細は、報告書 P.70

Speaking の Part C
与えられた社会的なトピックに対して、個人の考えや経験に基づいて意見を述べる。 
 Students in Japan should travel abroad. Do you agree or disagree with this statement? Give one or more reasons why you think so.
 You will have one minute to prepare. Then, you will have two minutes to speak.
(詳細は、報告書 P.84
(参考:日本語訳)
「日本の生徒たちは外国を旅行するべきである」、この主張に対してあなたは賛成ですか、それとも反対ですか。なぜあなたはそう考えるのか、1つ以上の理由を挙げて、あなたの意見を述べなさい。考える時間は1分、そのあと2分で話してください。

 (Writing の設問2)の中の一文制限時間内にできるだけたくさん書きなさい」に注目してみましょう。これはつまり「正確さよりも、流暢さ」を求めていると言えるのではないでしょうか。
 (Speaking の Part C)で設定された時間に注目してみましょう。「1分で考えて、2分で話す」のは、日本語で考えてしゃべる場合を想定しても、これくらいの時間はかかるのではないでしょうか。ということはつまり、日本語で考えてしゃべるのと同じくらいの流暢さを英語についても求めているということなのでしょう。

 これらは現在のセンター試験に変わる新しい試験「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」の想定問題でもあります。
 さて、この問題を見て、あなたは「大変だなぁ」と頭を抱えますか? それとも「面白そうだなぁ」とワクワクしますか? ワクワクしたあなたは、大丈夫。2020年から始まる新しい大学入試を乗り越えられます。

 この他の英語 Writing の想定問題は こちら を、Speaking の想定問題は こちら をどうぞ。