続 mission@スキー部の春大会 | 感じる科学、味わう数学

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科学は、自然そのものというより、モデルです。数学は、関係性を捉える枠組みです。
だから、正しいか否かより、大事なのは視点です。

 昨日の記事 に書いた mission について、昨日宣言したとおりに、今日の夜のミーティングで部員たちにプレゼンさせた。一番まともだったのは、

mission 3》 大会役員がせっせと撒いている「硫安」とやらの化学式ならびに効用について。

 高2理系の部員の説明によると、硫安は「硫酸アンモニウム」で化学式は (NH4)2SO3。「融点」、「凝固熱」などの用語を使いながら「雪が融けるのを抑える効果」について説明した。
 続いて、高1の2人組から

mission 12》 友達が感心し、かつ将来に生きるような変わった時間の使い方。

やってることはバカバカしくて面白いが、プレゼンとしてはやや力不足。
 その後ここに書くのをはばかられるようなプレゼンもあったが、時間にしてちょうど1時間でプレゼン大会が終わった。印象としては2~3時間ほどやっていたような気がしたが、実際には短時間だった。それだけ、みんなそれなりに充実した時間を送っていたということだろう。
 話の途中で「open ended question」と「closed ended question」と言い出した部員がいた。学校の授業で出てきた言葉だという。彼に説明させた。彼の説明によると、

○ YesNo かで答えられる質問が closed ended question で、
○ What で始まる質問が open ended question

 うーん、ちょっと違う。私が補足した。

同じように What で始まる質問でも、
○ What is this? It's a pen. このように「答えが1つに決まる質問」は closed ended question で、
○ What is Love? このように「答えが1つに決まらない質問」が open ended question だ。
そして、私が昨日出した mission、ここで話していることも open ended question だね。

そんな流れが出来てよかった。今日はここでお開き。初回にしては上出来だ。続きは、冬合宿で。


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