教育系・ICT系イベントに参加してみた | 感じる科学、味わう数学

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科学は、自然そのものというより、モデルです。数学は、関係性を捉える枠組みです。
だから、正しいか否かより、大事なのは視点です。

 ここのところ 大学入試改革関連の記事 を書いていますが、周辺情報を仕入れようと思って、昨日 教育系・ICT系のイベント (→ https://senseiportal.com/events/36343 )に参加してみました。
 私は現職の高校教員ですから、大学入試改革は仕事に直結する話ですし、加えて娘が現在中学2年生、つまりセンター試験が変わって新しい入試制度が始まる1年目に当たりますから、親としても大いに関心があります。私の一番の関心事はそこなのですが、そのためにも周辺情報、すなわち国際バカロレア(IB)やICT技術の利用などについてある程度知っておきたい、そういう想いから参加した次第です。
 実はもう一つ見ておきたいものがありました。それはベンチャー系、NPO系の人たちの動き。それは勤務校の生徒たち、そしてウチの娘にとっての一つの将来像でもあると思ったからです。

 さて、成果はというと、国際バカロレア(IB)やICT技術の動向についてある程度わかったことの他に、

○ 企業もボランティアも教員も子供たちも、みんなが一緒になって新しい学校を作ればいいと思ったこと
○ イベント終了後の懇親会で、参加していた高校生とおしゃべりして、他校の動向が多少わかったこと
○ ウチの娘に「THINKERS」のことを話したら、娘がさっそく登録したこと

 3つ目の件について、もう少々。学校では「スマホ持ち込み禁止」だの「使用禁止」だのと、なるべく使わせないような指導をしがちですが、本当は「うまく使う」ように仕向けるべきだと思うんですよね。
 親の立場としても同じようなもので、子供がスマホばかりいじっていたら心配になりますね。スマホ依存症・ネット中毒などという言葉もあります。そしてそうなると、親は子供がスマホやネットをなるべく使わないことを期待するようになります。ちゃんと勉強しろ、と。
 でも、我が身を振り返ってみれば、スマホやネットを年中使っているのは大人も同じですね。バス停で、バスの中で、駅のホームで、電車の中で、多くの人がスマホをいじっています。恐らくはただボーっといじっているだけの人もたくさんいることでしょう。
 さて、どうすればいいのでしょう。生産的な使い方をすればいいんじゃないでしょうか。
 ここで THNIKERS の宣伝をする意図もありませんし、娘に勧めたつもりもなかったのですが、私が昨日何をしていたかという話をしたら、娘がスマホでちゃちゃっと検索して「これ?」と見せて、「たぶん」と答えているうちに「登録していい?」と言うので、「やってみればぁ」と。もし私が積極的に勧めたらおそらく娘は反発しただろうと思うのですが、話の流れでそうなったわけです。まぁ何はともあれ、娘がスマホを生産的に使ってくれるなら、学校であれ家であれ電車の中であれ、勝手にどうぞと私は思っています。
 大人も子供も、ネットやコンピュータを有効に使いたいものです。子供にとって一番有効な使い方は「勉強」ですよね。学校は生徒がスマホやネットを使うのを邪魔するより、うまく使える環境を作ってやればいいのに。。。イベントに参加して、そんな想いを強くしました。