中国語の繁体字と簡体字 | 感じる科学、味わう数学

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科学は、自然そのものというより、モデルです。数学は、関係性を捉える枠組みです。
だから、正しいか否かより、大事なのは視点です。

 中国語には画数の多い字体 (繁体字) と簡略化した字体 (簡体字) の2種類がある。 中国本土では現在は簡体字を使っていて、政治体制の異なる台湾 ・ 香港 ・ マカオでは昔ながらの繁体字を使っている。
 繁体字と簡体字と日本語の漢字はそれぞれ微妙に違う。 たとえば 「中国語」 は繁体字で 中國語 と書き、簡体字で 中国语 と書く。 また、「繁体字」 は繁体字で 繁體字 と書き、「簡体字」 は簡体字で 简体字 と書く。
 これくらいならどうにか読めそうだが、なかなか読みにくい文字もある。 たとえば 「漢字」 は簡体字で 汉字 と書く。 「台湾」 は繁体字で 臺灣 もしくは 台灣 と書く。 つまり、中国本土では自分たちの文字を 汉字 と書き、台湾では自分たちの国を 臺灣 と書いたりするわけだ。
 汉字  という漢字、なんてシンプルなんだ! 臺灣 という漢字、おいおいいったい何画あるんだ?
 ところで、半年か1年後くらいには 臺灣 の出版社から ボクが書いた本 の 繁體字 版が出る予定である。 ボクに読めるかというと、中国語を読めるはずもないが、本の内容はよく知っているから、漢字を眺めていれば大体の意味は分かるだろう。 でも、そんなことより、こてこての漢字ばかりの本はインテリアとして良さそうだ。 みなさんもインテリアにどうですか?