感じる科学、味わう数学

感じる科学、味わう数学

科学は、自然そのものというより、モデルです。数学は、関係性を捉える枠組みです。
だから、正しいか否かより、大事なのは視点です。

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 知り合いがSNSに投稿した 文章 に私がコメントした。

 学歴はあっても、思考力のない人、文脈を取れない人って実は多いんですよ。そういう人は、人に何か言われてもよく分からないから、先回りして人の話を聞こうとしない。説明や事実より、思い込みが先行する。新しいことに出くわしたときに、想像力を働かせて取り込もうとするより、視野を狭めて見なかったことにする、もしくは排除しようとする。
 その人が悪い人だからってことじゃない。能力が無いだけ。


 知り合いがコメントを返した。それに対して私が再びコメントした。

> (相手に読んで聞かせたいくらいです。)

 文脈を取れない人、人の話を聞こうとしない人、新しいものを取り込もうとしない人に対しては、そのやり方は不毛でしょうね。もしかしたら、彼は別の方法であなたを攻撃するかもしれませんよ。彼が思考力のない人、考える習慣のない人だったならば、彼にはそれくらいしか打つ手がないのです。
 では、どうするか。私が考えるベターなやり方は「彼がそういう人であることを、他の人と共有する」ことです。他の人もたぶん薄々気づいていますよ。それがみんなの共通認識になれば、とりあえず問題解決です。


 知り合いにコメントしたのはここまでですが、続けます。

 さて、「文脈を取れない」人は「ほとんど本を読まない人」の中に一定の割合でいるように思うのです。本を読むことは、人の話を聞くことであり、新しいものを取り込むことであり、それを基にして自分で考えることです。ですから、本を読む習慣がある人には、人の話を聞く姿勢、新しいものを取り込む意欲、自分で考える習慣が自然とあるのです。もちろん本を読む習慣がある人には「文脈を読む力」も、程度の差はあれ、一定程度は身についています。
 でも、世の中には「ほとんど本を読まない」人がたくさんいるわけで、そういう人が全員とは言いませんが、「文脈を取れず、人の話を聞かず、考えようともしない人」は「ほとんど本を読まない人」の中にいるのです。その人に学歴があっても、社会的地位があっても、です。
 相手のことを「話が通じない人だなぁ」と思ったとき、きちんと説明すれば良いとは限りません。相手が「文脈を取れない人」だった場合には、おそらく徒労に終わります。むしろ逆効果の場合もあるでしょう。
 では、どうすればいいか。相手のことを「話が通じない人だなぁ」と思ったとき、そもそも彼には「文脈を理解する能力が無いのではないか」と疑ってみましょう。そしてその際の判断材料の1つが、その人に「本を読む習慣があるかどうか」です。

 ところで、スマホを長時間眺めている人が「文章を読んで、文脈を理解している」とは限りません。むしろ「スクロールしながら単語を拾っている」だけという場合も多いでしょう。そのような読み方が一概に悪いとは思いませんが、「文脈を取れない人」でも「単語の拾い読み」はできるわけです。
 そしてそういう人と議論しようとすると、揚げ足取りのような反応が返ってくるでしょう。というのは、文脈を理解できなくても「単語に反応する」ことは彼にもできるわけです。本人に悪気はないのでしょうけれど、彼にできる精一杯がそれだから、仕方がないのです。
 また、「文脈を読む」ことと「空気を読む」ことは全く別物です。と言うより「文脈を取れない人」が、その代わりに手がかりとするのが「空気」なのです。だから「文脈を取れない人」はむしろ「空気を読む」ことに長けていたりします。

 「話が通じない人」は、職場にもネット上にもたくさんいます。でも、彼らが悪い人というわけじゃない。多くの場合、その原因は「文脈を取れない」ことにあるのだろうと私は思います。
 では、「文脈を取れない人」はどこにいるか。本を読む習慣がある人の中にそういう人がいるとは私には考えにくいのです。本を読むことは「人の話を聞くこと・新しいものを取り込むこと・それを基にして自分で考えること」ですから、本を読む習慣がある人には「文脈を読む力」が身についていると同時に、前提として「人の話を聞く姿勢・新しいものを取り込む意欲・自分で考える習慣」が当然あるはずなのです。そう考えたときに「話が通じない人」は「本を読まない」人の中にいるのだろうと私は考えざるを得ないのです。
 読書、大事です。

 ベトナム北部山岳地帯の街や村では毎週1回、市が立つ。

◇ バックハー:多様な少数民族が入り乱れて見た目鮮やか。日曜市。 
◇ サパ   :日用品というより珍しい商品が並んでいる。日曜市。 
◇ カンカウ :若い女性が民族衣装で目一杯おしゃれして。土曜市。 

 毎日どこかで市が立つので、1週間滞在してあちこち出かけよう。
 ベトナム北部の山岳地帯、サパの市場で並んでいた商品の数々。

  • 蜂蜜:バケツの中には蜂蜜たっぶりの蜂の巣が入っている。(写真左上)
  •  芋  :形や大きさが不揃いなのが自然の産物っぽくて良い。(写真左下)
  •  藍  :藍染の原料。民族衣装を作るのに欠かせない一品だ。(写真右下)
  • 乾物:単品でも売っているが、これは袋詰めの盛り合わせ。(写真右上)
  • 犬肉:丸焼きもあり。美味いか不味いか、高いか安いかは不明。(中央)

 サパは一大観光地だが、ここには意外と観光客が少ない。狙い目かも。

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 ちなみにベトナムの国旗はこう(→    )です。乾物の袋の中の白い星型(ヒトデ?)はぴったりマッチしていますね。その上に見える動物の皮っぽいものは尻尾を入れると六角形だから、惜しくもベトナムの国旗とは微妙にズレています。でも、効きそう。
 先々週はラオスにいたが、一旦家に帰って1週間ほどして今度はベトナムにやってきた。ラオスで行ったのは北部のルアンナムター、ベトナムでやってきたのは北部のサパ。実は割と近い場所で、どちらも少数民族が多く住む山岳地帯だ。ここサパの標高は1500m、快適だ。

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 ラオスへは1人で行ったが、今回は娘と一緒。ところで、娘は「勉強する」と言い張ってホテルの部屋に引きこもっていて、おかげで僕も仕事がはかどっている。もともと娘を連れ出す口実として「勉強合宿、仕事合宿しないか?」と誘ったのは僕だが、それにしてももうちょっと一緒に遊ぼうぜと言いたくもある。