
思吉!北海道212市町村カントリーサインの旅 ~ 第1回旅 3.2回めの抽選
カントリーサインというものは市町村の境界線上にあるものであって、市街地にあるものではない。
市街地というものは普通市町村のキワではなく少し中心に寄った位置にあるものだ。
今朝日町には愛別町からの峠越えで入ってきたので、当然ながら市街地まで少し走ることになる。
昼食場所のあてはないが、とりあえず市街地に向かえば何かあるだろう。
「オレは朝日町来た事があるよ。」
僕は大学時代にちょっとした用事で来て1泊したことがあった。
「ふーん、で、食堂とかあるの?」
三浦が訊く。
「いや、それはわかんないけどスズメバチがやたらと飛んでる町だよ。」
「危ないよ!そんな情報要らないよ!」
岩清水がすかさず突っ込む。
「スズメバチは食えないもんな。」
市街地に向かう途中に岩尾内湖という湖があった。
折角朝日町まで来たので観光のつもりで停車して降りてみる。
「全然水が無いじゃないか。」
「干上がったダム湖を観たって全然楽しくないよ!」
辛辣ではあるがもっともな意見をそれぞれに口にする。
「ところでどうする?この街のキャンプ場はこの湖の畔にあるようだけどここでキャンプする?」
僕は訊いてみた。
「この干上がったダム湖の畔で?」
「スズメバチも居るんだろ?」
岩清水が心配事を口にする。
「スズメバチが居るかどうかはわからないけど、まだ昼だしチェンジも可能だよね。」
「よし、もう1回くじ引いてみるか!」
僕は抽選用のくじを入れた陶器の容れ物を車から持ってきた。
容れ物は何でも良かったのだが、家には丁度良いものが見当たらなかったので100円ショップで適当に見繕ったものだ。
「じゃあ引くよ。」
前回は三浦がくじを引いたので、今回は僕が引くことにした。
「♪何が出るかな何が出るかな チャララ ラ ラ ララララン」
僕らが始めたこの旅のきっかけとしている水曜どうでしょうの企画でも口ずさまれている唄である。
「よし、これにしよう。何の絵かな?」
そこには1頭の牛と牧場の風景が描かれていた。
「ん??何処だっけな、これは・・・」
「牛でしょ?道東の方じゃないの?」
三浦の推測はもっともだ。
「うーん、別海はこんなんじゃなかった気がするしなぁ。」
「何か遠そうな気がするね。」
岩清水は何かを感じ取ったらしい。
「何か南の方で見たような気がするんだよなぁ。じゃあ、開くよ。」
僕は下半分に折りたたまれた市町村名を開いた。
『八雲町』
「あ・・・、遠い。」
僕はすぐに距離感を把握した。
「え?八雲町ってどこ?」
「八雲ってどこだっけ?」
二人はピンときていないようだ。
「函館のちょっと上だよ。」
僕は二人に宣告する。
「遠いな!馬鹿野郎!」
岩清水はくじを引いた僕を責める。
「いや、いいよ。じゃあここでキャンプしようよ。」
三浦は朝日町に留まる意思を表明する。
「どうする?引いたんだから行くな?岩清水!」
「当たり前だ!引いたんだから行くぞ!」
「えー!ここでいいじゃん!」
多数決で八雲町行きが決定した。
こうして僕らの夏キャンプはカントリーサインの旅へと変貌した。
そして同時に永い永い旅の始まりを告げた。
軽い気持ちで決した決断であったが、まさに運命の多数決であった。
思吉!北海道212市町村カントリーサインの旅 ~ 第1回旅 2.朝日町へ
僕と三浦の家がある江別市から朝日町に向かうには、まずは北に走って旭川市に入る必要がある。
旭川市に向かうルートは大きく言って3通りある。
まずは国道12号線を通るルート。
一般道では最短ルートと言えるが大きめの街をいくつも通過し、信号が多い。
次に国道275号線を通るルート。
こちらは大きな街は無いが、少し遠回りになる。
最後に道央自動車道を走り抜けるルートだ。
当然これが一番早いが、通行料がかかる。
あまりお金も掛けたくないし、別に急いでいるわけでもないので今は高速道に乗る気はない。
僕らはスタンダードに国道12号線を北上することにした。
岩清水が実家のワゴン車を借りてきたので運転するのは岩清水だ。
「ところで石清水、お前その頭はどうしたんだ?」
僕はさっきから気になっていたことを口にした。
岩清水は何故だか頭をさっぱりきれいに丸めていた。
何か仕事で失敗でもしたのだろうか?
しかし取り立ててそういう感じにも見えない。
「これか?気分転換だ。」
こういう時の岩清水の返答は大抵要領を得ない。
いつも肩透かしの返答をしてくる。
「高校時代の友達の家の風呂で丸めてさ、風呂場を髪の毛だらけにしてやったよ。」
気分転換に自宅の風呂場を髪の毛だらけにされたその友人が可愛そうである。
だいたい社会人がそんな気まぐれに頭を丸めても良いものなのだろうか。
だけどもよくよく見ると、案外に似合っているような気はしてきた。
江別を抜けると岩見沢の街に入る。
岩清水の実家がある街だ。
浴室を髪の毛まみれにされた気の毒な友人の家もおそらくこの街にあるだろう。
岩見沢を抜けると直線道路に入る。
この直線道路は日本一長い直線道路だ。
29.2kmずっと真っ直ぐ走る。
その直線の間で美唄、奈井江、砂川の3つの市街地を走り抜ける。
信号が多いので特に爽快感は無いと言っていい。
岩清水はずっと上機嫌に喋っている。
友人同士の長距離ドライブは楽しいものだ。
3ヶ月前のゴールデンウィークには彼と二人で函館までドライブしてきたが、それはそれは楽しかった。
一方の三浦は後ろの座席で退屈そうに携帯電話をいじっている。
元々口数が多い人間ではない。
かと言って機嫌が悪いわけでもなく、彼は彼なりにこの時を楽しんでいるようには見える。
直線道路を抜けると滝川の街に入る。
滝川駅にはかろうじて札幌駅からの直通普通電車がある。
だから広い意味で言って、ここまでは札幌圏であると言えるかもしれない。
しかしここから先となると電車を乗り換えるか特急に乗らないと行けない。
ここから先は旭川圏なのだと思う。
滝川を抜けると深川の市域を通過するが、旭川まで街はない。
深川までは石狩平野を北上してきたのでほとんど平らだ。
旭川の手前の神居古潭が近づいてくると、両側から山肌が迫ってくる。
神居古潭は山と山の隙間を石狩川が切り抜けていく狭窄地だ。
よくぞこんな隙間を見つけて石狩平野に流れ出たものだと感心する。
この地峡がなかったら、旭川はきっと旭川湖になっていたのだろう。
神居古潭を抜けると旭川の街に入る。
北海道第二の都市だ。
もろに街中を通過すると相当に時間がかかる。
街はある程度大きくなると、外周にバイパスが出来る。
旭川もご多分に漏れず流れの良いバイパスがある。
おかげでさほど信号に捕まることもなく旭川を通過することが出来た。
旭川のバイパスを抜けると国道39号線に入った。
この道は遥か東の網走まで延びている。
旭川の次は当麻町だが、市街地は通らない。
その次の愛別町の市街地で国道を離れ、北に折れる。
そこから山間の道道(※北海道道。県道の類である)を北に走っていく。
道が峠道の様相を帯び、登り切った頃合いに目的の標識が見えてきた。
「おぉ、あったあった。さっき引いたカントリーサインだ。」
「3時間くらいだったな。」
岩清水はまだまだ走れそうな様子だ。
「やっと着いたか。」
三浦は少し疲れた様子だ。
「でも思ったより早く着いたな。」
僕は4時間位かかるだろうと踏んでいた。
まだお昼時である。
「とりあえず飯にしようや。」
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思吉!北海道212市町村カントリーサインの旅 ~ 第1回旅 1.出発
2005年8月14日
かくしてその時はやってきた。
本日我々はキャンプに行く。
僕たちはまだこれが長い長い旅の始まりになるとは気づいていない。
ただ気楽にキャンプの準備をしてきた。
キャンプ自体も初心者である。
友達同士で行ったことはない。
子供の頃に親と行ったことや、高校時代に部活動の一環でキャンプしたことならある。
しかし友達同士では初めてであるので、高揚感を持って集合場所に向かった。
一つだけ、一見するとキャンプと無関係なものを準備してきた。
カントリーサインのくじである。
北海道の市町村の境界にはカントリーサインというものが立っている。
その市町村の特色となっているものやキャラクターなどを図案とし、その下に市町村名が記されている標識である。
例えば、江別市であれば上部に煉瓦工場と百年記念塔の図案が描かれ、下部に江別市と書かれている。
その看板を越えれば、そこはもう江別市であるという趣向である。
そのカントリーサインが、212枚ある。
奥尻町や礼文町などの離島もちゃんとある。
市町村というのは合併して無くなることもある。
実際のところ、ここのところの平成の大合併により、212あった北海道の市町村は198まで減っている。
この先も随所で合併協議が行われており、まだまだ減ると聞いている。
最終的に何市町村になるのか知る由もない。
だが、僕らにとっての北海道の市町村の数といえば212である。
僕らにとって馴染みの深い札幌テレビのワイドショー、どさんこワイドにも212とついている。
いや、本当は「どさんこワイド198」に改名されているのだが、やはり馴染み深いのは「どさんこワイド212」なのである。
だから今回のくじも212枚作ってきた。
というより、カントリーサインの公式ホームページにあったカントリーサインの一覧を印刷すると212枚あった。
A4で2枚。それを212枚に切り刻む。
その程度の小さな小さなくじを作ってきた。
キャンプの行き先を決めるために。
集合場所は三浦の家にした。
三浦の家は僕の家のすぐ近くである。
三浦とは小学校から大学までずっと一緒だった。
ただ、同じクラスになったことは無かった。
だから高校まではあまり話したことが無かったが、大学に進んだときに学科内で唯一知っている顔だったので一緒に通学するようになった。
三浦との付き合いはほぼ大学からだが、小学校の校区が一緒なので家が近いのは必然だと言える。
三浦の家に着くと、もう岩清水も来ていた。
ダイジュは他の用事と重なってしまったため来ていない。
「よっしゃ、何処にキャンプしに行くか決めよーぜー!」
岩清水はもう出発したくて仕方がないらしい。
「うん、くじ作って来たよ。」
「じゃあ三浦が引いてよ、ここ三浦んちだし。」
「えっ、オレが引くの?」
岩清水の理屈はあまり意味が判らないが三浦がくじを引くことになった。
まぁ、誰が引いても一緒なのだから別に誰でも良い。
釧路とかあんまり遠いところに行きたくは無いが、万が一ここ江別を引いてもつまらない。
あるいは利尻とかの離島を引いたら困る。
それと根本的な事だが、キャンプ場が存在しない市町村を引いても困る。
そんな時はとりあえずその市町村に行ってから、もう一回引けばいい。
あまり深く考えずにまずは引いてもらおう。
「♪何が出るかな何が出るかな チャララ ラ ラ ララララン」
お昼の番組「ごきげんよう」のサイコロのテーマに乗せて三浦がくじを引く。
はたして、引いたくじにはスキージャンプをするナキウサギの絵が描かれていた。
くじの下半分、市町村名が書かれている部分は折り畳んで最初は見えないようにしてある。
僕はこういう仕事には細かい性分だ。
そしてこの絵に僕は見覚えがあった。
「これは少し遠いんじゃないかな?オレは行ったことある場所だと思うんだけど。」
「え?どこ?」
「見たことないね。」
三浦も岩清水もピンと来ていない様子だ。
僕は三浦からくじを受け取り、くじの下半分を開いた。
「あ、やっぱり朝日町だ。」
「どこそれ?」
「聞いたことないなぁ。」
確かに知名度が高い市町村とは言い難い。
大体が北海道には212も市町村があるのだから、知らない市町村が沢山あっても不思議ではない。
「まぁ、旭川よりもちょっと北の方だよ。」
「ふーん。」
三浦はあまり興味が無さそうな感じである。
「オッケー、じゃあそこ行こうぜ!」
岩清水はとりあえず出発したくて仕方がないようだ。
「じゃあ、出発だ!」
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思吉!北海道212市町村カントリーサインの旅 ~ 序章 旅の始まり
序章 旅の始まり
「それでお前、これから何していくか決まったのか?」
岩清水は事も無げに僕に訊いた。
「うん、看板屋の仕事をしてみることにした。」
「看板屋?・・って、何すんだ?」
岩清水がピンと来ない様子で口を挟む。
「オレもよく分かんないんだけど、何か面白そうだからやってみる事にした。」
「それって建築業なの?」
三浦が疑問を口にする。
「うーん、わかんないけどもの造りって事では似たようなもんじゃないの?」
「何でもいいけど頑張ればいいっしょ。」
ダイジュが口を挟む。
僕と岩清水と三浦とダイジュは大学で共に建築を学んできた同窓の仲である。
大学は去年の3月に卒業して、もうそれから1年と4ヶ月経った。
今日は久しぶりにダイジュの家に集まって日曜日の午後の一時をゆったりと過ごしている。
何をするでもない。ただこうして気のおけない仲間と過ごす時間が嬉しい。
1年と4ヶ月の時の過ごし方はそれぞれだ。
ダイジュと三浦は大学を出て、そのまま大学院に進んだ。
大学でゆっくりと建築の意匠設計を学んでいる事は羨ましくも有り、それはそれで大変そうだとも思う。
僕も大学4年時には意匠設計のゼミで学んだが、楽しくも有り、同時に大変な事も色々あった。
家に帰らずゼミ室に泊まり込みで作業したことも幾度となくあった。
あの日々にまた戻りたいかと言われると、わからない。
愛おしい日々ではあるが、もう一度あの1年を過ごしたいとも手放しでは思えない。
ダイジュと三浦はあの日々を1年と4ヶ月も延長して過ごしているのだと考えると、畏敬の念すら浮かんでくる。
ところでダイジュだが、名前は佐藤大樹という。
読みは「ダイジュ」ではなく「ひろいつ」と読む。
初見で「ひろいつ」と読む人は皆無であると思う。
非常に読みにくいので、誰からともなく「ダイジュ」と呼ぶようになった。
皆「ダイジュ」が本当の読み方ではないのを知ってはいるが、「ひろいつ」を思い出すまでには2、3巡の逡巡を要する。
「たいき」でも無いし、何だったかな?である。
岩清水は地場の建築会社で工事監督を務め、忙しい日々を送っている。
去年は新入社員として下働きを重ねてきた。
今年は2年目の監督として忙しい日々を過ごしている。
休みは取りやすいとは言えない。
今日は貴重な休みをダイジュの家に集まって過ごしている。
友人とゆっくり過ごす事が彼にとっての安らぎなのであろう。
さて、僕はというと、去年は全国展開の大手住宅メーカーに期待を持って入社した。
就職活動では内定獲得順で友人に遅れを取っていたが、結果としては友人内で一番大きな会社の内定を取れた。
そうして入社して過ごした1年であったが、今は思い出したくもない。
完全なブラック企業であったのである。
それでも1年は社員として過ごした。
1年ぐらいは吸収出来るものがあるだろうと考えたのである。
そして入社して1年できっぱり辞めた。
そろそろ次のことを考えて別の道に進むのが得策だ。
退社してしばらくはバイトをして過ごしてきた。
少しゆっくりしたかった。
それから冒頭の会話に戻る。
僕は看板屋の仕事をしてみることにした。
深い理由はない。
ただ、ハローワークの求人票を眺めていてなんとなく楽しそうに見えたからだ。
一つだけ言えるのは、もう住宅の仕事は懲り懲りだと思ったと言うことだ。
「それで、いつから看板の仕事するんだ?」
岩清水が訊く。
「お盆明けに入社することになったよ。」
「それじゃあお盆にキャンプ行くべ。」
「キャンプいいね。行きたいね。」
入社前に自然に囲まれて羽根を伸ばすのも悪くない。
「で、どこにキャンプに行くの?」
三浦が口を挟む。
「あー、そうだねぇ・・・」
ふと目の前のテレビ画面に目が留まる。
髪の毛がもじゃもじゃの男と唇の厚い男が北海道の路傍でくじ引きをしていた。
最近DVDが発売になった北海道のローカルバラエティ番組、水曜どうでしょうの「北海道212市町村カントリーサインの旅」の企画である。
ダイジュがこの番組の大ファンで、さっき再生ボタンを押していた。
「これじゃね?くじ引きで決めるべ?」
僕の一声で運命は決した。
こうして僕らは何気ない会話の中から旅を始めることとなり、自分たちのみならず多くの人を巻き込む大プロジェクトを進めていく事となったのである。
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思吉カントリーサインの旅 ノベライズ版始動! / -序文-
おばんでございます!思吉です!
春になり、桜も咲き終わりました。
3年ぶりに行動制限の無いGWを迎えたものの、コロナの終息は見えず、相変わらずの閉塞感。
そんな中、ひっそりと一人で進めていたプロジェクトがありました。
カントリーサインの旅ノベライズ!
需要があるかどうか知りませんが、自己満足です。
思吉の初期の旅の記事ってあっさりしすぎてて物足りない気がしていたんですね。
ですがリライトしようにもそもそも撮影している写真が少ないし、細かい事の記憶も曖昧。
ならばもう、写真を無しにして細かいことは脚色してしまえば良いという発想ですね。
脚色するからには登場人物は全て偽名としました。
発言等は全面的に脚色だと思って下さい。
道路事情、カントリーサインデザイン、市町村名は全て当時のものにて描写しております。
とりあえずは第1回旅の分は全て執筆完了しています。
第1回旅だけで11話分の超大ボリュームとなりましたが、
読みやすいように1話あたりの長さは控えめにしております。
反応と気分次第で続きの執筆もするかもしれないししないかもしれません。
第1回旅については週2回の更新で連載します。
思吉と同時に小説投稿サイトカクヨムにも投稿連載します。
小説だしね。
では、この記事では 序文 を最後に載せておきます。
序文だけだとアレですので、このあと間髪入れず 序章 も公開します。
第1回旅の本編は多分水曜日に連載開始します。
では、序文をどうぞ・・・
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序文
僕は時々考える。
もしあの日ダイジュの家に集まっていなかったら、あるいはあのDVDをテレビから流していなかったら、そうだとしたら今頃はどのような日々を送っていたのだろうか。おそらくは今の自分とは全く違う人生を送っているだろう。
人生は実に気まぐれな物で、一生を左右するきっかけなんて事柄は実に些末なものだ。ちょっとした動き、それもDVDの再生ボタンを押す程度の親指の微細な動きが未来を大きく変えてしまう事もある。
この話はそんな些事をきっかけに何気なく始めてしまった旅が、人生を掛けたライフプロジェクトとなってしまった男の物語である。
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