先日、お店共々大変お世話になっているオーナーさんの家に伺ったときの話です。


このオーナーさんはすでにご主人を数年前に亡くされており、今は73歳の高齢ながらお一人で元気にアパート経営をされてる方です。見た目は大変若くまだ60歳代前半に見えます。いつも笑顔を絶やさず、いわゆる”癒し系”ってやつですね。


みなさんはアパート経営されているオーナーさんというと、どんなイメージもってますか?あまり考えたこともないとは思いますが、おそらくたいがいの方は、金持ちとか偉そうとか、そんな感じではないかと。(ってゆうかこの仕事を始めるまでは私がそう思ってました。)


オーナーさん達は決して楽して経営していませんもちろん一部にはそうゆう方もいらっしゃるのは確かですが、ほとんどのオーナーさんは大変なご苦労をされています。分かりやすく言うと、銀行などから多額の借金をして建てているのです。


今回ご紹介しているオーナーは、若い頃から5年ごと銀行からお金を借りて、ようやく7棟所有するまでになったそうです。今から約20年ほど前にご主人様が脳卒中で倒れ、いつ終わるかも分からない看病を15年間も続けながら・・・自分まで倒れたら借金はどうなるのかと怯えながら・・・ほとんどの歳月をお一人で銀行や不動産会社を相手に、費やされたそうです。今、この歳になってようやく子供も独立して自分の時間が持てるとおっしゃってました。


どうですかみなさん。多かれ少なかれ、オーナーさんもそれぞれの事情を抱えながら大変な苦労をされているのです。少しはオーナーさんのイメージ変わりました?お部屋探しに来られた時に、ご自身に希望に合う、合わないは言っていただいて構わないのですが、なにこれ?とか、最悪!とかゆう表現は極力避けていただければなーって思います。私たち賃貸不動産の営業マンはそれぞれのオーナーさんがどんなに苦労してアパートを建てているのか知っているのです。(もし、営業マン自ら物件をけなしているような発言をしていたらその方からは借りないほうがいいですよ)その一軒一軒にはオーナーさんの人生が詰まっているのです・・・・。


追伸  オーナーさんよりこんな言葉をいただきました。明治天皇の奥様である昭憲皇太后の歌らしいのですが、 ” 髪姿(かみすがた) つくらう度(たび)に先ず(まず)思い 己(おの)が心の姿いかにと ”  意味は説明するまでもありませんね。この歌の石碑がどこかにあるらしく是非ご存知の方がいたら、教えていただきたいのですが。どなたか知りませんか?


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