私は40歳ころまでに、いろいろな仕事をしてきましたが、
私の中で
「過去一きつかったなぁ」
と思い出すのは、昔働いていたスーパーの青果部の仕事です。
青果部というと、野菜や果物を並べたり、傷んだものをチェックしたりする仕事なので、なんとなく穏やかなイメージがあるかもしれません。
私も最初は、野菜や果物に囲まれて働くのは楽しそうだなと思っていました。
でも実際に働いてみると、想像していたよりずっと体力勝負の仕事でした![]()
朝はとにかく忙しくて、入荷した野菜や果物を売り場に出すところから始まります。
段ボールに入った大根、キャベツ、白菜、じゃがいも、玉ねぎなどは、ひとつひとつがけっこう重いんですよね。
それをバックヤードから運んで、袋詰めをしたり、値札を貼ったり、売り場に見栄えよく並べたりします。
果物も、りんごやみかん、バナナなどをただ置けばいいわけではなく、傷んでいないか確認しながら、きれいに見えるように並べ直す必要がありました。
特に大変だったのは、鮮度チェックです。
青果は生ものなので、少し時間が経つと傷みが出てきます。
葉物野菜ならしおれていないか、果物ならやわらかくなりすぎていないか、傷がないかを見ながら、売り場を何度も確認します。
お客様が手に取ったあとに場所が乱れることも多いので、売り場を整えながら、補充もしなければなりません。
忙しい時間帯は、品出しをしてもしても追いつかない感じでした。
それだけなら、体はきつくても「仕事だから頑張ろう」と思えたのですが、私にとって一番きつかったのは、
職場の空気・・・
そこには、いわゆるボス的存在の女性がいました。
この方が本当に恐ろしくて、いつも気を張っていないといけないような雰囲気でした![]()
仕事のやり方を教えてくれるというより、少しでも違うことをすると強い口調で注意される感じです。
「それ違うでしょ」
「何回言ったらわかるの」
そんな言葉を聞くたびに、胸がギュッとなっていました。
もちろん、私も最初から完璧にできたわけではありません。
青果部の仕事は覚えることが多く、野菜の扱い方や並べ方、値引きのタイミング、廃棄の判断など、細かいルールがたくさんありました。
だから注意されること自体は仕方ないと思っていました![]()
でも、言い方がきつかったり、周りに人がいる前で強く言われたりすると、だんだん心が疲れていきました。
それでも私は、すぐには辞めませんでした。
「せっかく入ったんだから、もう少し頑張ろう」
「仕事を覚えたら楽になるかもしれない」
「私が慣れれば、関係も少し変わるかもしれない」
そんなふうに思いながら、なんとか10か月ほど続けました。
それに、青果の仕事自体は、慣れてくると面白さもあったんですよね~。
私は野菜のラッピングや、きゅうりの袋詰めとか、そういう仕事内容が楽しかったんです![]()
売り場がきれいに整うと気持ちがよかったですし、季節の果物が並ぶのも楽しくて、春は苺、夏はスイカ、秋は梨や柿、冬はみかんと、売り場で季節を感じられるのは青果部ならではでした。
でも、どれだけ仕事に慣れても、人間関係のしんどさはなくなりませんでした![]()
毎日、出勤前になると気が重くなって、「今日は何を言われるんだろう」と考えてしまうようになりました。
ボス的女性は、自分の仕事の手があくと、人のあら捜しを始めて、あれこれ文句を言ってくる人だったので、自分がしっかりしていいれば大丈夫って状況ではなかったのです。
「ちゃんとやってれば文句言われないでしょ?」
って思うかもしれませんが・・・
これはこれで、文句を言うことが見つからないと、期限が悪くなって、歩き方にさえ起ってくる人だったのです![]()
そしてある日、とうとう限界がきました。
きっかけは、今思えば小さなことだったかもしれません。
でも、それまで我慢していたものが一気にあふれてしまい、そのボス的な女性と大喧嘩になってしまいました![]()
本当は、そんな辞め方をしたかったわけではありません![]()
できれば穏やかに辞めたかったし、最後まできちんと働きたかったです。
でも当時の私は、もう心がいっぱいいっぱいだったんだと思います。
結局、そのスーパーの青果部の仕事は辞めることになりました。
今振り返ると、青果部の仕事内容そのものは大変だけれど、やりがいもある仕事だったと思います。
野菜や果物を扱う責任もありますし、売り場をきれいに保つには体力も気配りも必要です。
ただ、どんな仕事でも、続けられるかどうかは仕事内容だけでは決まらないんだなと、この経験で強く感じました。
人間関係や職場の空気って、本当に大事ですね。
10か月頑張った自分には、今は「よく頑張ったね」と言ってあげたいです。
辞め方は少し苦い思い出ですが、あの経験があったからこそ、自分に合う仕事環境の大切さもわかりました。
スーパーの青果部で働いた日々は、楽しいだけではありませんでした。
むしろ、かなりきつい思い出。
でも今となっては、野菜売り場を見るたびに「あの裏側には、重い荷物を運んだり、鮮度を見たり、忙しく働いている人たちがいるんだよね」と思えるようになりました。
そう考えると、あの10か月も無駄ではなかったのかもしれません![]()