連載当初から大好きで、ずっと大切にしているお話。
恋愛も、夢に向かって邁進していく要素もきちんと描かれているけれど
非現実的なほどの波瀾万丈な展開があるとも言えず、
どこが好きなのか上手く説明できないけれど
何故だか大切で大好きだった。
読むといつも元気になれるお話。
あれから十数年の時を経て
こんなに心惹かれる理由が少し解った気がする。
私、この登場人物たちの生き様が好きだ。
主人公の女の子は
大学の友人に誘われて初めて観た演劇に心奪われ
そのお芝居の中で一際輝いていた役者に心奪われ
様々なご縁に導かれてとある劇団の門を叩く。
芝居を創り上げるということや、そこで出逢う人々の魅力や可能性に対するわくわくする気持ちを糧に
周囲の人間を巻き込みながら
様々な作品を生み出し、様々な事を学び
演劇人として、人として成長していく。
この物語に登場する人々は皆、
芝居に魅了され、表現したいという業のようなものに取り憑かれ情熱を注いでいる。
偉大な先人、ライバルを意識しながらも自分自身と向き合い戦っている。
その生き様に憧れてしまう。
自分に出来るのかという恐れや、必要とされたい認められたいという執着にしがみつきそうになる自分を認め
自分の弱さを受け入れつつ
それでも演劇人として成長していくための道を選び取り、凛と前を向いて進んでいく。
その明日を信じている姿を羨ましく思う。
わくわくしながら生きていく事や情熱を燃やし自分を捧げきる事、明日を信じて一歩踏み出す事がどれほど素敵で難しい事なのか
昔は気付いていなかったなぁと思う。
それでもやはり
魅了されずにはいられない何かを感じていたんだな、きっと。
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