前日は海に山に一日太陽の日差しを浴びて疲れた私は、
夫に甘えることなく、熟睡してしまった。

そしてチャーミーグリーン作戦3日目。

お互いに目が覚める時間は同じだし、
和室に布団だけれど、布団だってくっつけて敷いているので、
手を伸ばせば隣に夫がいる。
夫の布団に潜り込んで、人肌を温めあうことだってできる。

1つの布団にカラダを寄せ合って、

”おはよう~chu!”

夫は昨晩のことがよほど不満だったらしく、

”昨日は寂しかったんだから・・・・”

と、イジイジ・・・・

いつもは夫の方が寝付きがいいので、私の気持ちがよくわかったのではないかと思う。

しばらく、布団の中でカラダを触ったり、

モゾモゾ・・・・モゾモゾ・・・・・

でも、今日の遊びは一日中海なので、自分たちの欲望は夜の楽しみに・・・

今夜は爆睡しないようにしなきゃ。

午前中、午後と一日中海の上で過ごした私たち。
自然の中にいると、人間は素直になれる。

それは、人間は自然の前にはとても敵うことのない無力の者と言うこともあるし、自然に逆らわないと言うことで、自分に素直になれると言うことでもあるし、さらに、パートナーにも優しくなれる。

意地を張っていた、相手を拒絶していたあのときが嘘のように思える。

夕方は陸に上がって、昨日とは違うビーチで散歩を楽しむ。
シーズンオフのビーチには、殆ど人もいない。

海と波の音と、珊瑚の石が重なり合って音を奏でている。

波に遠慮するかのように、そっと指を絡める。

波の音は、あなたの吐息。

聞こえる珊瑚のハーモニーは私の鼓動。

この自然を前にして

私たちは何も飾る必要はない。






アダムとイブになった私たちの夜は熱かった。