大怪我の直後って何で痛くないの？
怪我は程度によってもやっぱり誰でも痛い。
指先を紙で切ったり、
とげが刺さってもいたいもの。
些細な小さな怪我でも脂汗を流す程の痛みを伴う場合もありますよね。
が！！！
ごくまれに、怪我の直後は思ったほど痛くない。
そんな経験はありませんか？
急いでいて転んでしまったとか、
スポーツ中の事故
興奮状態にはよくある事だそうです。
不意に画びょうを踏んだり、
寝ぼけてベッドから落ちたり
この程度の状況だと痛みは軽減されない･･･。
投薬治療でも痛みの軽減と言えば
”モルヒネ”が有名。
モルヒネは麻薬である
アヘンにも多く含まれていて
中毒性があるが、麻酔や鎮痛薬として
医薬には欠かせないもの。
そして、このモルヒネと似た働きをする
神経伝達物質が脳内にはあります。
「エンドルフィン」
エンドルフィンは分子構造の一部がモルヒネと
共通しているので、鎮静作用に加わり
快楽作用もあります。
3種類あるエンドルフィンの中でもβは
モルヒネの6倍もの鎮静効果があります。
なので、エンドルフィンが分泌される状況、
筋肉を激しく動かす運動や興奮状態にある時に
怪我をしてもさほど痛くは感じない。
その時は大した事無いと思う程の痛みだが、
エンドルフィンが切れた後、
興奮状態が切れた時に
急に痛みが増したり多大な
苦痛を味わうことになる。
マラソン選手に良く言われる”ランナーズハイ”
正にこの状態は一定の苦しさを
通り越している状態。
げ、これはエンドルフィンが
作用している事による
効果の一例とも言えるそうです。
エンドルフィンは出産の時にも分泌されるので、
出産の痛みを多少和らげる効果を
発揮しています。
普段は気付きませんが意外にエンドルフィンには
お世話になっている私達。
漫画や映画でオーバーに描かれている世界。
こんなにボロボロ傷だらけで良く動けるもんだ。
と、思って見ている物もエンドルフィンの分泌
と考えれば多少は無いとも言えない。
人間の体と神経経路ってまだまだ不思議な
関連性や相乗効果があるので、知っていると
ちょっとだけ役に立つかも？
