すぐ目上の3年生が引退して

オラつき調子に乗るのは、

なにもイケイケグループだけでは無い。

インキャや真面目くん達も

気が大きくなる様だ。


もっとも根っから不真面目な俺からしたら

何の変化もないのだが

明らかに周りが変わった。

気が大きくなり、俺にも指を刺す様になった。

ま、それが彼らの命取りだったのだが。


そんなある日の放課後の外練、ストレッチ中の出来事だ。

真面目ぶっているがめちゃくちゃいじられ役の高大(コウダイ)が

いきなり俺に喧嘩腰になった事件

それがキッカケで俺には向かってきた数人は

ボコボコにされるわけだが。。。


高大「セブンのいちご&ホイップ知ってる?あれまじ美味えよな!」

雅「あー!あれね!俺まだ食ってないんだよね!

  美味いんだー?」

高大「やべーよ!マジで!」

慎太「あ!それ俺も食った!美味いよね!

   ちぎりパンのいちごのやつでしょ?」

高大「・・・」「はっ?」「ちげーし!

   「何知ったかぶってんだよ!」

突然の反逆である。

別にその前に何かあったわけでもなく、むしろ

仲良く話していたから会話に入ったのだが

脈絡のない災害だ。


プチりかけた頭の血管を急ピッチで冷やし

内側の亀裂を修復しはじめる。

少し柔らかめに返してみる。

慎太「え?他になにある?サンドイッチのやつ?」

高大「はっ?教えねぇーよ。」

慎太「・・・」

修復もやむなく頭の毛細血管からコルチゾールが

脳内に滲み出る。