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知財実務をされている皆さん!
メルカリビジネスに興味のある皆さん!
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こんにちは、オモチです。
引き続き、メルカリシリーズを書いていこうと思います
メルカリに関する知財の紹介をしながら、
メルカリビジネスについて学んでいく内容にしていく予定です
1記事で学びが一つ、くらいのペースで更新予定です。
メルカリ×知財にご興味のある方、
今更だけど、実はメルカリやメルペイのシステムについていけていない…という方。
一緒に学んでいきませんか??
では早速↓
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メルカリは、皆さんご存知の通りフリーマ-ケットアプリです。
他にもオークションサイト等はありましたが、ユーザ数が短期間で伸び、あっという間に人気のフリマアプリとなりましたね。
メルカリのビジネスモデルについては記事の最後に少しだけまとめています。
メルカリが、なぜこんなに利用されているのか、人気の秘密の一つが
「売買がスマホだけで完結し、利用のハードルが低いこと」であるというお話を、前回記事にも書きました
出品・購入がスマホで手軽に、更に、スマホだとこまめにチェックができるので、出品~取引完了までテンポよく行うことができるのです。
しかし、そんなスマホ特化型のビジネスに見えるメルカリですが、
実は、スマホだけでなく、パソコンでも出品・購入が可能なのです!!
メルカリのプレスリリースを見ると、2016年よりパソコンでの出品・購入が可能となったようです
確かに、出品時の商品情報の入力など、スマホのフリック入力よりもパソコンの方が早そう。
…って、今の人はそうでもないのかもしれませんが。
しかし、出品時に、商品画像を何枚かアップする作業については、
スマホの方が手軽だな、と思う場合がありませんか?
スマホで写真を撮っているのであればなおさら、スマホで作業するほうが楽ですよね。
スマホで撮った写真をパソコンに取り込むのは少し面倒・・・
まさに、そんな心の声が聞こえたのかな?という特許が出願・登録となっていました。
以降、特許の紹介です!
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特許番号:6454438
発明の名称:情報処理方法、情報処理装置及びプログラム
出願人:株式会社メルカリ
出願日:2018.7.19
ステータス:登録
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まず、請求項1の内容を1枚にまとめてみました。
今回は、内容の分かりやすかった第2実施形態(明細書【0121】~あたり)の内容をもとに書いています!
サーバの制御に関する発明であり、
登場人物は、サーバ、パソコン、スマホです。
まず、パソコンに画像登録画面を表示させておきます。
出品作業の画面ですね。
画像登録画面には、複数枚の画像をアップロードできる画像表示領域があり、
各々の領域は識別子と対応している状態です。
そして、スマホからアップロードする画像データを選択・サーバへ送信します。
サーバから、アップロード予定の画像を
識別子で対応づけられる領域へ表示させる、という内容です!
なお、明細書には以下2点の記載もありますが、請求項の中では限定されていません(図の黄色部分)
実際の仕様では、このような点も必要になりそうですね!
①パソコン画面の画像更新をサーバから制御できる『プッシュ通知』を受信可能にしておく
②スマホログインは、パソコンに表示される二次元コードを通じて行う
☆補足
②について、アプリで実際に試してみると、今は6桁のコード入力になっていました!
この技術のおかげで、
出品者は、パソコンから操作しやすい部分はパソコンで
スマホの方が操作しやすい画像アップロードはスマホから操作する『ダブル使い』ができることで
出品がより一層手軽にできるようになりました。
実際の仕様はどうなっているのか???
メルカリアプリとブラウザで試してみました!
まずはPCでログイン、出品ボタンを押し、画面表示をさせます。
出品予定の商品情報を軽く入力してから、
スマホでもログイン…してみました、、が。
私のやり方が悪いのか、スマホ側にはPCで行った出品作業が反映されませんでした。
PCで一度『下書きボタン』を押し、スマホ側から下書きデータを呼び出せば、
スマホから写真アップデート等の作業ができるようになります。
明細書には、この下書きボタンに該当する構成は記載されていません。
明細書の内容は、もっとシンプルな仕様を想定しているのだと思います。
メルカリガイドにも、パソコン、スマホのダブル活用の事例は記載がありませんでした。
むしろ、
webサイトから出品操作をする場合は、写真をパソコンに取り込んでね、という記載が。
明細書を読む限りは、現在の仕様と少し異なるものの
スマホからでも、パソコンからでも、自由自在に操作できるのはありがたい限りですね
よろしければ前回記事も併せてご覧ください!
おっさん特許技術者さんが素敵なイラストを描いてくださった記事です!
メルカリはフリーマーケットアプリ
不要品を売りたい人が、その品物に自分で値段をつけ、サイト上に出品する、
購入者は、出品されている商品一覧から気に入ったものを見つけ、購入する。
場合によっては、出品者ー購入者間で値段交渉等をする
昔、イベント会場などで行われていたフリマのオンライン版ですね。
ビジネスモデルはこのようになっています。
出品や購入、そして取引終了後のお互いの評価を、メルカリサイト経由で行います。
商品の発送は、直接購入者へ送られますが、発送のステップの中にも、色々なサービスがつまっています。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
メルカリシリーズ、まだ続けようと思います。
omochi