専門学校の時に「心因性視能障害」というものを習いました。

心因性視能障害とは・・・

精神的葛藤、欲求不満、心理的ストレスなどのために眼に器質的異常がないにもかかわらず視力や視野などの視機能障害を生じる状態のことです。

 

知識としては知っていましたが、現在眼科で働いていて思っていた以上に、頻度でいうと週2,3くらいでこういった子が来院されます。

 

4月5月くらいに学校の視力検査でB判定以下の子は眼科を受診してくださいという紙をもらうため、5月6月はそれを持った親子がとても多く来院されるのですがその中に一定数いますし、それ以外にも普通に見えにくいのでという事で親子で来院されるパターンもあります。

 

 

最初のオートレフケラトメーターで測った眼の度数(レフ値といいます)的にほぼ正視状態にも関わらず視力検査をすると裸眼で0.4くらいまでしか見えず、私が初めて出会った時はそれ(裸眼で0.4)を信じ切ってしまい普通の流れで近視のレンズを入れて検査を進めてしまいました。

 

最終的に近視のレンズが入った状態で1.2まで出て、先輩に確認をお願いしたらレフ値から考えてこれはおかしくない?って事になり、先輩についてもらい(次は何のレンズを出すなど指示してもらい)検査し直すと同じ裸眼なのに0.4ではなく1.0まで見えるといったケースが何度かありました。

 

 

 

そういった方には眼鏡処方はせず診察室で先生の方から(ほとんどの場合親御さんに)話をしてもらいます。

 

ある子は最初の段階でお母さんの圧がすごいなとか、子どもにきついなとかの印象があったり、別の子は眼鏡をかけたい願望があったり。

 

 

治療法としては、暗示療法や環境の改善、偽薬の投与、眼鏡願望の子には度数の入っていない眼鏡処方となります。

 

それにしてもこういったケースで眼科へ行き、知識の乏しい検査員の下で間違った眼鏡を処方されてしまうケースがなくはないかも・・などとも思ったのでした。