長かった2週間
絶対、結果出ててよ!
出てなかったから暴れる勢いで夫と病院へ
自分の番号が電光掲示板に出たら中待合に入るんだけど
私の主治医の診察室から番号が消えてずいぶん時間が経つ
何をやってるんだろ
夫は「次はうちだ絶対に」と
20分してからやっと出た番号はやはり私の番号
嫌な予感
中待合に入ってからも誰もいないのになかなか呼ばれない
10分待ってやっと呼ばれる
診察室に入ると
いつもの先生と知らない看護師さんが立ってる
あーダメだった
決定だ
良くない癌だ
2週間の間、もしかしたら何かの間違いで何でもなかったよとか悪くても治療ができる癌だよって
言ってもらえるんじゃないかとわずかな希望を持ってた
診察室の雰囲気でわかりました
まずは通常通りの体調確認
結果がきました
血液の癌ではなくて、転移性の腺癌です
精神的なサポートに専門の看護師が付きます
血液の癌ではないので私の手は離れますが
原発癌がどこかを調べなくてはいけないのでPET-CTを予約します
検診で行った乳腺外科に乳がんの結果を聞いてください
婦人科の予約をこちらの病院で取ります
甲状腺の病院に行って甲状腺癌の可能性を聞いてきてください
転院希望があれば県立、国立どちらかのがんセンターかどこかの大学病院かどこにでも紹介します
この日の診察は原発癌探しに方向が変わった時でした
気持ちがすぐには切り替わらず
転移性の腺癌って軽い重いで言うとどっち?
がんセンターに紹介するってことは先が短いの?
稀な細胞だと言ってたけどそれはどうなったの?
わからない
なにもかも全てわからない
質問はある?と言われても
治療はいつからできますか?と聞こうとして 涙が出た
診察室で初めて泣いた
夫も泣いた
「先生、命の事を考えなくてはだめですか?」と聞いた
先生「軽いことは言えない。原発を見つけて対応していきましょう」と
血液内科嫌い
怖いことばっかり言う
明日からいろんな所に行って検査して、癌の居場所を探す旅
最初から血液癌だと決めつけないで他の可能性も考えて検査をしていればこんなに慌てなくても良かったんじゃないのと思ってしまうけど
今更遅いけどさ
無駄な時間を過ごしてた気がして悔しい
今は忙しい方がいいけれど希望は全くなし
気づかなかった時は元気だけど、病気が発覚した途端病状が進む例をいくつも見てきたけど
私もそうなのかな
そしてあっという間に....
診察後、サポートの看護師さんと話したけど特に何も言われなくてお金の事だけ少し話したかな
高額医療制度の手続きした方がいいって
元気づけるような事も言わないのね
真っ暗な中にいるような
急に死刑宣告されたような
どうしようもない気持ち
息子に電話した
今の状況が良くないことはたぶんわかってる
しがみつくつもりはないんだよと言う私に
できる治療はやるべきだと言う息子
死を本気で覚悟した