乳腺外科の前日の夜
何も考えず脇の下を揉んでみる
ここにもしこりがある
脇の前側のうでの付け根のところに結構大きい
急に不安になるが明日は検診で診てもらえるから大丈夫
当日
バス停で待っている時、なぜか涙が出る
カラスがいる。それだけで涙が出たなあなんだよカラス
クリニックに到着
まずは問診と触診
先生に脇のムチムチとしこりを伝えると
「みんなしこりがあるって言うのよねー。今日も3人は言ってたわ。
ムチムチも左右差があって当然よ!」と言われて安心
ついでに関係ないとは思うけど鎖骨当たりのぷっくりも伝えると
先生の表情が少し変わったような
「まあいいわ。それも診る!」と言ってくれてマンモとエコーの検査へ回る
ちょっと痛いマンモが終わりエコーへ
どうやら首から鎖骨、脇の下へかけてちょっと大きめの腫瘍のようなものがいくつかあると
えっいくつも
しかも結構大きいらしい
どのくらいが大きいのか私にはわからないが技師さんも念入りに診てくださってる様子をみると深刻なのか
腫瘍のようなものは右側だけで左側にはないらしい
一旦エコー検査を終了し検査着から洋服に着替えていると
カーテンがばっと開いて先生が入ってくる
上半身裸の私に「ごめん私にも見せて」ともう一度エコー
技師さんも不安になって即先生に報告してくれたみたい
先生も唸る感じ「う~ん」
私は甲状腺機能亢進症を8年前から患っていて現在も服薬中
甲状腺の病院に行ってもらうか大きな病院に紹介するか、何科に紹介するかで先生は悩んでいたらしく
とにかく診察室で!ということで服を着て診察室へ行くと
「なんで内科に行かなかったの?」と
「行くつもりです」と答えると
「行くつもり??」と少し腹を立てている様子
そんなに悪いものなのか
ここから私の地獄が始まった
他の診察室で市中病院の乳腺センター長が診察していたらしく
その先生に私の件を相談したら「じゃあうちの血液内科はどうかな」と言ってくださったそうで紹介してくれることになった
しかも自分で電話予約を取るとずっと先になってしまうので先生が
「こちらで予約すると早いからしていい?」とおっしゃってくださり
「もちろんお願いします」と
どんどん話が進み、でも私は理解が追い付かず
なんで血液内科なんだ?
どうして先生そんなに慌ててるの?とか
かなり動揺したまま紹介状ができるのを待っていた記憶がある
何をどう考えてよいのか分からず
まずはテレワーク中の夫に連絡
なんか大変な感じになっていることと
自分が普通の状態ではないこと
1人で帰る自信がないこと
すぐに迎えに行くと言ってくれて
紹介状と画像のCDを受け取って放心状態でクリニックから出て夫に会っても
涙は出ず
何が何だか分からない方がこの時点では強かったかな
偶然取れた検診の予約でこんなに一気に事態が変わったこと
これが運命の始まりだと思いたい
良い運命だと
市中病院の血液内科初診は1月30日
それまで5日は待つことになる