初めて会った人や職場の人、

たまにしか会わない親戚などに

こちらからわざわざ

「うちは選択子なし夫婦です」

と言うことはありません


おそらく子どもを持つご夫婦もわざわざ

「うちは子どもがいます」

なんて言うことはないのではないかと思います



聞かれる事があって初めて始まるその会話は

私たちを何度も

『可哀想な夫婦』

にしました


それでもまだ30代前半の頃は

「子どもはいない」と言うと


「まだ若いしね!」


「2人が仲が良過ぎるからまだお邪魔だと思ってるんじゃない?」


と、応援を受けたり笑って励まされたりしました


そして勝手に子を望む新婚夫婦にされました


そして30代前半の頃はそれに対して

「子どもがいなくても良いかなって思ってますニコニコ

と答えたりしました


そうするとどうなるか‥



相手方の年齢にもよりますが

「なんで⁉︎」

が1番だったと思います


そして

「子どもがいないと寂しいよ」


「まだ若いんだから」


大正生まれの祖母に関しては

「あんた何言ってんのムキーでした笑




そして30代後半に入った頃には


「最近は30代で産むのが当たり前くらいになったからね」


「まだ全然若いんだから大丈夫」


の中に

「あ‥」「あ〜‥」

(これは腹が立ったな 返事に困るなら何故聞いた 

 というか友達でもないくらいの関係なのに何故家族構成を

 教えなきゃならないんだ)


「そうなんですね」

という、

余計な事は言わない真顔

が見え隠れしてきました



その頃はなんか腹が立ってしまって

「うち選択子なしなんです

 子どもいらないんです」

と言ったりしました


それでも

「なんで?頑張れるなら頑張ったほうがいいよ」

なんて言う人もいました


すごく腹が立った時は

「そちらはお子さんは?

 あ、姉妹なんですね 

 いいですね、可愛いんでしょうね

 毎日楽しいんでしょうね」

と言ったりもしました




40代に入り

そして私たちが結婚してから10年の間に世間の

『子ども』

に対する感覚‥というか

夫婦の選択

家族の在り方

がずいぶん多様化され認知されたなとすごく感じます


それによって、勝手に『可哀想な夫婦』と思われることが減り、

また、自分たちも

まぁ色々な考えの人がいるから

と思えるようになりわざわざ説明をしたり

分かってもらおうとしたりする事をやめました


もし『可哀想な夫婦』と思われていても良い

自分達が分かっていれば良い





では何故まだこういうことを考えたり

ブログに書いたりするのかというと、


私たちのことは分かってもらえなくてもいいけど、


「憐れみの目で見られること」で自分の選択に自信が持てない人、

「幸せになるための助言」だと思って誰かを不幸せにしている人


はまだたくさんいると思うからです



幸せになる答えは無数にあります

人の意見を参考にすることも大事です


その中でわたしがいつも心に留めているのは


自分の選択を正しいものに出来るのは自分しかいない

ということです




選択子なしについて話すときに1番難しいのは

子どもを望んでいるのだけどなかなか授かる事が出来ない、

授かる事が出来なかったご夫婦とは全く違うというところです

そこの悩みや苦しみについて私たちが語れる事はなにもないし

語ってはいけないことだと思っています


私たち夫婦は望んで子どもを作りませんでした

その上での苦悩について話しています

そこはご理解の上読んでいただけたらと思っています