昨日の甲子園出場をかけた東東京大会決勝


9回までリードしてて、あと少しのところでひっくり返された東亜学園。

あの試合を話を聞くと胸がキュッとなります。


こぢろの引退試合。


最終回までリードしてた。

誰もが勝てると思ってた。

それまで、こぢろを含め、みんないい調子だった。


のに。


こぢろのエラーで…

バタバタっと点が入り…

サヨナラ負け


いたたまれなかった。


でも、本人はもっと辛かったに違いない。


その後、私立校の個別相談で部活のことを聞かれるたびに


「野球部でした。…いえ、高校ではもう入部はしません」


と、答えていたこぢろ。

その気持ちがわかるので、隣で聞いていて、その度に胸がキュッとなっていました。


引退試合が終われば、文字通り引退。


「俺、もう2度とチームスポーツはやらないから。絶対やらない。俺のせいでチームが負けるとか、本当嫌だ。」


キッパリ宣言。


ところが、そんな引退から数週間後。とある交流試合の日、部員が急に休み、人数が足りなくなってしまったと。

急遽、朝、連絡が入った。


気楽な?交流試合だから、3年生も気分転換に参加しては?と誘われていたけど、断っていた試合だ。


こぢろは応援に行くよと言っていたものの、試合に出る気は全くなかったので寝ている…

連絡が入ったのは集合時間の3分前。

会場のグラウンドまでは徒歩5分…だけど…


部屋のドアを開けて、内容を伝える。


寝ていたはずのこぢろに事情を伝えると


「まじか?!ヤバいじゃん!」


と、一言。


多分、彼の人生史上最速で起きて支度して出て行った…文字通り起きて5分で。


猛暑で起き抜け

当然、引退してからろくに練習もしてない

そんな状態で活躍できるわけもないガーン


でも、人数が揃わなければ後輩たちは試合すらできない。

とりあえず、駆けつけただけで感謝され。


これがほんとにほんとの最後の試合。


これで少しだけでも、「後悔しかない中学校の野球生活の最後」の気持ちが上書きされて、整理がつくといいのだけどなぁ…


小4の途中からいきなり始めた少年野球。

親の負担が大きくて、私にはとても無理。

お願いだからやめてくれと懇願したのに

野球を諦めなかった。


下手でも楽しそうに練習していたこぢろ


フライが捕れなくて

ボールがこぢろの方に行くたびに

ドキドキしていた


試合でフライをがっちりキャッチした後

応援していた私の方をパッと振り向いた時のこと

今でも思い出せる


コロナがあって

何もかもが中断され

彼の中で何かがプツンと切れてしまい

野球に対するモチベーションは目に見えて低下した。


文句ばかり言うならやめてしまえ!

もうやめる!


何度言い合いをしただろう


中学校に入ってからの野球生活は

楽しいと思えることなど

あまりなかったように感じる


それでもなんとか続けた3年間


一般的な野球部の印象からすると

こぢろの野球部は緩くぬるい…笑い泣き

世間一般の人が持つ野球部の印象からは遠くかけ離れた野球部ですが。。。


彼にとって野球、楽しかったのかな。

よくわからないけど…


これで本当に終わったんだなと思うと

寂しいような

ホッとしたような