油断してたのだと思います。

先日、生まれて始めてMLM…いわゆるネットワークビジネスの説明会に足を踏み入れてしまった!

超不本意!

ネットワークビジネス。

有名なのはアム○ェイやら、ニュー○ェイズ(現モデー○)ですが。

今回私が連れていかれたのは、別のもの。
でも、調べたら業界では比較的大手。

みなさまのためにお伝えしておきますが、誘われる時はビジネスの「ビ」の字も出さないよ。

私は、「身体にいいオーガニックランチに行きませんか?」て、声を掛けられたの。
しかも、小洒落たカフェプレートにのっかったランチの写真付きで。

仕事で知り合った普通のコンサルさんだと思ってたので油断した。いや、やはり今でも私に声をかけた人はある一面ではちゃんとした仕事をしている人だと思いたい……
が、完全に距離を置くよね。
こんなことがあると。

ところで、ねずみ講は法律で禁止されてますが、ネットワークビジネスは合法です。

違いはといえば、ねずみ講には『商品』が存在しないけど、ネットワークビジネスには『商品』が存在すること。(と、私は理解した。)

口コミと違うのは、薦めた商品を薦められた人が買ったら、薦めた人にインセンティブが入ること。

たくさん薦めればたくさんインセンティブが入るので、押し付けがましくなったり、しつこくなったり、無理やり薦めたりしてトラブルが起こる。

なので、私の人生においてネットワークビジネスは関わらないもの、と、決めていた。

誤解のないように言えば、『ほんとにその商品がいい』と思って始めるならアリなんだろう。
品物に愛が持てるなら。

でも、大抵は「これを、こんな風に売ったら、こんな風に儲かる」とか「ビジネスとして始めませんか」という切り口から入るから…商品は使ったことなかったんだけど、よさそう?…なんてところから入るなら絶対やめるべき。

そもそも、そういう説明会で講師が言うようには儲からないから。

事業説明、とか、ビジネスモデルのご提案、とか、言うけど、なんのことはない。
商品を仕入れて売る。
それだけ。

そして、当然のことながらそんな説明会には稼いで稼いで稼ぎまくっている人が講師として話す。
ガンガン話す。

最初は3人に売るだけでいい。
そうしたらあとは月収30万円。という風に聞こえてしまう説明。もちろん、注意深く聞いていればそうではないよ?
でも、「そう思わせてしまう」ような言い回しがうまい。

あのね、今私が毎月30万円売りあげようと思ったらどんだけ頑張らないといけないと思う?!

たかだか3つ売っただけで毎月30万円が入ってくるようになると?

バカいうな。

ただ、思ったのは…いわゆるネットワークビジネスでも成功してる人って、他の仕事でも成功してる人。

例えば今回私が連れていかれた「説明会」
前に出て熱弁を奮っていた女性は、以前全く違う業界で仕事をしていて、そこではそれなりのカリスマぶりを発揮してたそうです。

そうなるとですね。

私の中では「いや、ネットワークビジネスだから儲かるんじゃなくて、あなただから儲かってるんですよね?」と結論づけざるを得ない。

もうね、その場に踏み込んでしまった私の頭の中は『いかにしてこの場を穏便に切り抜けるか』のみ。
ただひたすらそれだけを考えてました。

だって、そこにいるのは「いい」と思って集まっている人たち。推進している人たち。

*カドを立てず
*自分の個人情報を残さず
*速やかに去る

ことだけを考えていました。

話はひたすら聞く。
否定も肯定もしない。
名刺は絶対出さない。
自分の今やってることもできるだけ曖昧に話す。
何かに誘われても「今は時間的余裕がない」「金銭的余裕がない」「いいと思いますが、自分のやりたいこととは違う」ということをひたすら笑顔で繰り返す。

あ、それと私を連れて行った人に、会場について5分で「これ、ネットワークビジネスですね?」と確認し「私、この手の話は一切興味がないです」とキッパリと伝えておくと、その人がある程度フォローしてくれます。多分。
だって、自分が連れてきた人がそこで大暴れしたら困るでしょ?(笑)


それでも結局2時間かかったけどね。^_^;

お金を儲けたい。その気持ちは否定しない。
だけど、稼ぐことが目的ではないんだな。
綺麗事かもしれないけど。

自分が何をしたいのか。
その結果として稼ぎたいのです。

お金は欲しい。
だけど、お金がもらえたらそれでいいのか?と問われたら、そこは違う。

ついでにいうなら、自分も含めて売り上げと利益をあげ、その利益が何に使われていくのか?そこにも大きな意味があると思う。

会社という組織を離れ、活動しているからこそ特に。フリーランスで働くということは、こういうお誘いに掴まりやすいということもわかった。
なぜならある程度、人と人とのつながりで仕事がまわってくる世界だから。

良いと思ってやっている人、その商品がいいと思ってやっている人、を止めようとは思わないけど、自分がその中に入りたいとは全く思わない。


今回はいい勉強になりました…orz

*平日の日中
*女性向けランチ会、アフタヌーンティーなど、耳障りの良い単語。
*インスタ映えしそうなランチの写真付き
*店名を出さない
*お店での待ち合わせを避ける、駅で待ち合わせようとする。
*いろんな方々が集まるので情報交換ができるというなんだかあやふやなトーク。

こういうお誘いは多少警戒した方がいいと思います。

もし、不本意にも踏み込んでしまったら。

何一つ個人情報は渡さないという意志を持ち、笑顔で心のシャッターを下ろすべし!!

楽して儲かる仕事なんてない。
私が怖かったのは、その説明会で熱弁をふるってる講師ではない。
その会場にいた(連れてこられた?)100人近い説明を聞いている人たちの方です。

彼ら彼女らはどう思ってこの話を聞いているんだろう?
中には話を聞きながら頷いている人もいました。(サクラかもしれないけど)

きちんと自分の頭で考えることって…大切なんだなって…つくづく思いました。

貴重な経験ではありました(笑)