久しぶりに夫が家にいた週末。
たまには家族を連れてどこか出かけなければという危機感を感じたのだろうか。
発した一言が

「パナソニックセンターに行こうか」

・・・パナソニックのショールームですか。そうですか。
私はなんら興味がございませんが。
と、思っていたのですが、ここに併設されている「リスーピア」というが、なかなか
知的な感じの子ども向けの施設でした。

理数→リスーピア らしい。

詳細はこちらより


無料ゾーンと有料ゾーンにわかれてて、事前申込制のワークショップなんかも
あったりして、理系男子を育てたい方は必見(笑)

うちは行き当たりばったりで行ったのでワークショップは参加できなかったのですが。

でもね、駐車場もあって3時間なら無料で止めさせてくれるし、館内には簡単な
軽食ショップもあって、子連れで遊ぶには結構いい感じ。

パナソニック・・・大企業はやはり違うね。
こういうのにもお金を投資できるのが、大企業のすごいところ。

こぢろも散々遊ばせてもらったので、次に買う我が家の洗濯機はパナにしようかと
思ってます。
企業がこういう施設を作っていろんな興味を広げるような活動をしてくれているって
ありがたいなぁって思ったんです。
そこにお金を割かないと、次につながらないってわかってるからこそ、でしょ?

最近、すごく思うことがあって。

子どもが小さい時の教育やしつけってすごく大切だし、やはりそこに関わる人は
プロであってほしい。
保育士は国家資格で専門家であるのに、お給料がすごく安い。
(公立は公務員だとしても、私立や民間の保育士の給与水準は驚くほど安い)

子ども達の大切な時期に関わる仕事で、日々研さんが必要であり、また仕事もかなり
ハードであるにも関わらず安い。

「この仕事、お金じゃない」
とか
「子どもたちが好きだから」
という

善意と情熱に頼り切っていて、それによってなんとか成り立ってるシステムだと思う。

なんでこんなに安いの?
もっと高い報酬にしたら、プロ意識もあがるし質の高い保育を追求できると思う。
男の保育士だってもっと増えるだろうし・・・

でも、同時に、私も保育園利用者だから親の負担がいくらくらいかはわかってるし
私立認可保育園の財政状況もある程度理解している。
利益が出る仕事じゃないし、採算が取れる仕事でもないんだよね。
儲からない。
儲けようとするとどっかにひずみがくる。

なぜなら・・・

保育園で子ども達を育てるのは・・・・工場で製品を作り上げるのでもなく、マニュアル化
して効率よくまわすサービス行でもないから。
企業は、生産性をあげて利益を最大化するため何をするか?

売上をあげる。のは当然だけど、もう一つ

・コスト削減
・効率化(マニュアル化)

に力を入れる。これは保育においては通用しない概念だ。
まぁ、コスト削減はある程度できるかもしれないけど、マニュアル化は残念ながら無理
だと思う。

だって、子どもって・・・・・

バラバラだからね?

だからこそ、保育士の専門性が試されるのだと思う。

私も、最初はね、思ってた。

「とは言ったって、保育園だってやはりぬるま湯につかっていて無駄も多いんじゃないか?」
とか
「民間企業の経営手法が全て悪いとは限らない」
とか。

だって、私も民間企業に勤めてるはしくれだから。

先生たちの考えが偏っているようにも見えたし、多分偏ってはいる。
そこは否定しません。

でも、やっぱり「保育」とか「教育」って、採算とろうとか利益出して儲けようと思っても無理だと思った。
それ、そのものが(やってること自体が)そもそも「投資」なんだから。今、利益はでないよね。
未来の日本を背負ってたつ人間を「育てる」ための投資なんだ。

だから、無理。(断言しちゃった)

リターンは、その子たちが成人してから日本を背負って立つ人物になること。
短期的には収益は見込めないよ。
でも、長期的に見たらそれは「日本に対する投資」になるんだよね。→まぁ、だから税金で運営しているんだっていう理屈だと思うけど・・・。

ぜひ、大企業にこそ「保育園」や「幼稚園」を作ってもらいたいなーと。
社会貢献で芸術のスポンサーになるのと同じ。

作るのが無理なら評判のいい保育園とかのスポンサーになってもらいたい。
・・・まぁ、スポンサーと書くと「儲からなくなったら撤退するから一時的なものでダメ」
と言われそうだけど、その保育園から優秀な人材が出て、自社の将来に貢献できるような
優秀な人間が育てられたら?会社の未来だって安泰じゃない!!だからこそ長く続けないと

ダメ。長く続ければ、いつか自社に優秀な人材が入ってくるんだよ?
→どんだけ先の話をしてるんだ、と怒られそうだが。
 あと、特定の企業による超青田刈りだと怒られそうだが。

保育士のお給料安い→仕事ハード→保育士が育たない・長続きしない

このサイクルは子どもにとって決していいことだと思えない。
なんとか打開しなくちゃいけないんじゃないかと。

給与をあげるには財源を確保しなくちゃいけない。
財源を税金だけに頼っていても、頭打ちなのでは?とか。

つーか・・・私ごときが事務職でかせぐ月給より保育士の月給が安いことに何か矛盾を
ずっと感じてたんです。(自分を卑下しているわけではないけど・・・でも、私は国家資格
もってるわけでもないのに)

あー、もうなんだか散漫になってきた。

何が言いたいかというと、日本をよくするためにもやっぱり子どもが接する分野においては
ある程度お金をつかっていかないと、このままじゃ日本は先細りするんでは?という危機感を
感じたのです。

パナソニックだって決して余裕綽々という経営状態ではないだろうし、どんなサービスや製品
だって陳腐化していき、新しいものを生み出さないといけない企業は楽ではないと思うのですが
こんな風に未来に投資することをすべての企業がやめてしまったら・・・それはそれで怖いなと
思ったので・・・パナソニックさん、リスーピア、やめないで(笑)