縦割り保育。
ご存知でしょうか?
これは乳児クラスから幼児クラスにあがった際、異年齢が一緒のクラスで保育されることです。
0歳クラス
1歳クラス
2歳クラス
が、終わると…
幼児クラス!として3、4、5歳児が一緒くたで生活するんです。
3歳になりたての子どもと6歳が同じクラスになる場合もあるわけです。
異年齢保育とも言われます。
こぢろは一人っ子だったので、異年齢保育バッチコーイ!と思ってたんですが。
で
す
が
これね、すごい精神的にくる。
親も。特に私なんて一人っ子の親なもんで。→私自身には弟が一人おりますが。
兄弟姉妹の葛藤を家庭では目の当たりにしないわけなんですよ。
取っ組み合ったり、争ったり。
ちょっとハラハラしちゃう。
幼児クラスにあがって半年くらい、ずっとモヤモヤしてました。
こぢろは自転車の後ろで行きたくない…とか、つぶやいてるし。
何せね、お兄ちゃん達が怖いわけですよ。
特に、今振り返ってもこぢろが幼児クラスになったばかりの時の、いわゆる年長さんクラスの男子は、少年みたいな大人っぽい男子が多かった!!
私自身は、その子達になぜか慕われており仲良し?!だったんですが…肝心の息子が馴染めてねぇ!!!
という事態に。
口調もね、ぴよぴよしてる3歳児に比べたらもう5~6歳の子どもたちの喋り方なんかは一丁前だからギャップが激しいというか……
これ、同じクラスで大丈夫か?!
ねぇ、先生、ちゃんと見てくれてる?!
みたいな気持ちになることがしばしば。
ただ、年長さんクラスに当たる子どもたちのお母さん達と私は比較的仲が良くて、話しもできたし(父母会活動のおかげ)何かあっても直接聞けたから、なんとか気持ちを保ってたけど…
こぢろが3歳の時は「異年齢…理屈はわかるし、いいものなんだろうけど…キッツイな~!!!」と思ってました。
正直。
ただ、高齢出産の私の事情で一人っ子のこぢろにとっては、これは貴重なチャンス。
一番下の立場。
間に挟まれる立場。
一番上の立場。
それぞれを経験できる、しかも、大人数の中でそれが体験できる…
それはとても大切で貴重で重要だということもわかる。
頭では!!
気持ちがねぇ…
ついてかないのよねぇ…
お兄ちゃん達からぞんざいに扱われたら「ヲイ!!」とも思う。
(もちろん、面倒も見てくれるわけですが、親から見たら荒っぽいんじゃねぇの?とか思うわけです。親バカだから。)
「ちょ!もっと優しくしてよ~!」
「だって、こぢろが悪いんだよ」
なにぃ?!
お前ら二つも上だろーが!!
とかね(笑)
とにかく。
縦割り保育1年目は、その良さを感じることよりも、親子共々異年齢保育のインパクトを受け入れることでいっぱいいっぱい。
やっぱ、同年齢の保育のほうがストレスは少ないんじゃないのぉ~…ぶつぶつ。
とか、思ってたんですが。
異年齢保育の良さは卒園後に発揮されました!!(笑)
学童保育に行くと、保育園の異年齢保育どころじゃないインパクトです。
もはや大人と子どもといっても過言ではない。
…だいじょぶ?
と、ここでもまた心配する親バカな私。
無用でした。
相手が3年生だろうが4年生だろうが臆せずコミュニケーションをとるこぢろ。
初めてのお友達は4年生のお兄ちゃんだそうで…
5年生の群れに挟まれて、気にせずマイペースでドラえもんを読んでいるこぢろの姿を見て……
異年齢保育、すげぇ。
と、思いました。
異年齢保育の体験がなければ…
いや、もっというなら保育園の体験がなければ…
私とこぢろの世界はもっと狭いものになっていたでしょう。
夫も、保育園のお友達がきてお泊まり会しなければ、よそのお父さんとの違いをダイレクトに感じることもなかっただろうし。
小学校に入学してからいろいろ思い悩むことになっていたかもしれません。
だから、あそこで心が折れなくてよかったな、と思います。
苦しかったけど。
転園も考えたけど。→自宅から徒歩2分のところに同年齢保育の保育園はあった。
異年齢保育に悩みだした年代だと、保育園から幼稚園に移る子もいる年代なので比較的枠が空きやすく、うまくいけば転園もできた。(あくまで可能性の話ですが)
異年齢保育。
良いものだけど、それにはかなりの覚悟も必要でした。
特に我が家みたいな一人っ子家庭にはインパクト強いし。
でも。
耐えるだけの価値話ある(笑)
人は温室の中だけで生きていかれないことを、親子ともに学びました。
もし、縦割り保育、異年齢保育で悩んでいる方がいたら。
今は多分辛い。
でも、後からくる効果は絶大です!!
きっと。