今日は保育園の卒園式。
園代表として、年中組の子どもと親は出席する。
こぢろたちは4月からついに最年長クラスになるのだ。

来年の今日は、こぢろたちの卒園式。

想像しただけで泣ける。

この季節、保育園のママたちの涙腺は緩みっぱなしだ。

年長組のお母さんと合えば、寂しいね~、卒園式泣いちゃうね~、泣いちゃうよ~、こぢろくんもあと一年だね~、言わないで…うるうる。


私は、自分の卒業式では1度も泣いたことがない女です。
小学校から大学まで終始一貫して泣いたことがない。
悲しくなかったから。

こんな私ですが、普段は涙脆く、夫から
「観てもいない映画の予告編で想像のみで泣く女」と、常に小馬鹿にされています。
直近では、アナと雪の女王の予告編で泣きました。

でも、卒業式では泣いたことなど1度もない。かすかな記憶をたどれば、幼稚園の卒園式も。確か…

自分でもなんでだろ?と思ってはいたんですが、まぁ、泣けない時は泣けない^^;

でも、卒園式。
しかも、一つ上のクラス。

入場シーンから涙が!!

そして、父母から子どもに贈る歌……もはや大号泣。
油断したら嗚咽も出かねない状況!!

なんだろうなぁ…
保育園てある種特別なんだと思う。

何せ子どもを0歳から預けてて、他人の子どもたちの成長もずっと身近に感じてるわけで。
自分の子だけでなく、他人の子も含め…毎日見てるわけですよ。0歳の頃からの成長を。

みんな忙しいから、集まってお茶したり飲み会したりなんて年に数回しかできないけど、みんな、雨の日も風の日も雪の日も、どんな日も1年ほぼ365日仕事と家事と子育てに追われまくり、すれ違えば「おはよっ!」「久しぶりっ!」「元気?」短いなかで挨拶をかわし、時に愚痴を共感し、言うなれば保育園のママさんたちは戦友みたいなもんです。

みんな忙しい。
みんな時間がない。

そんな中で必死に、行事活動なんかも盛り上げていこうとする、主に母親たちの逞しさが、保育園を支えているのです(笑)
もちろん!!
先生たちの並々ならぬ努力と保育があってこそ。です。

家庭でも職場でも、いろいろある。
その、いろいろを飲み込んで日々がんばっていく母親同士の言葉にならない共通の思い…みたいなものが、卒園式には溢れているのです。

子どもの成長。

もちろん嬉しい。

小さかったあの子が、こんなに大きくなった。

それに加え…

6年間がんばった、私!!

ていう、母親たちの思い…
いや、本当に。
いろんな人がいます。みんながみんな、いい人とは言えない(笑)クセのある人。クラスの係りをうまく逃れる人。つっけんどんな人。
でもね…

どのお母さんも、がんばって生きてるよね。

3歳児神話に基づくいわれのない肩身の狭さ。病気のたびに周囲に頭を下げて早退する肩身の狭さ。
すみません…と、言いながらも、負けられないと頑張り、時間のない朝、早くして!!と怒鳴った後の自己嫌悪。

本当に。
本当に。
数え上げたら切りが無い、苛立ち、罪悪感、悩み……

みんな、それでも頑張ってここまできたよね。
そう思ったら、もう涙が止まらないよ。

目の前にいる卒園児とその親たち。

おめでとう。
本当にお疲れ様でした。

また、小学校になったら新しい戦いが始まるね。
それはきっと、保育園よりももっと厳しいものになるんだろうね。

みんなで、園の庭で水と泥まみれになって川や山を作り、トンネルを作り、洋服も靴もどろどろにした日のことを忘れないで。

顔も手も足も絵の具だらけにしてなんだかわからない(笑)芸術に打ち込んだ日のことを忘れないで。

夕方のお迎えで、門を開けると、あちらこちらに秘密基地が出来上がり、キラキラした目を輝かせて走り回っていた子どもたち。

みんな、みんな、小学校に行っても、今のままの伸びやかな心を忘れないで元気に成長して欲しい!と、心から願った卒園式でした。
久しぶりに、本当に久しぶりに、悔し涙でも悲し涙でもない、なんとも言えない熱い涙を流した一日でした。

今もまだ、保護者の歌声がリフレインして涙がじんわり出てきます…


卒園、おめでとう。
次の保育園を託すにはまだちょっと頼りない今の年長組さんたちだけど、お兄さんお姉さんが卒園したから、しっかりしてくれると思うよ。だから時々遊びにきてね。

入園したときは、卒園なんて遥か遠い先の話だったとに、こぢろの保育園生活もあと1年。
4月から、一日一日を大切に噛み締めて過ごしていきたい……

ていうか、本当にさみしい~~~!!!