梅雨があけ、猛暑日が続き、ちょっと涼しくなったと思ったらまた猛暑。
夏は好きだけど、ちょいとしんどいぢろりです。

さて。
今回は嬉しいことがあったので書こうと思います。
FBとかだと書けないので。(笑)

先日、会社の研修旅行があったんです。1泊2日で。
毎年この時期に「社員総会」って名目でイベントが開催されるんですけど今年は「場所を東京ではないところで」ということになり。

観光バス5台で200名の社員が移動しましたよ。
福島方面に。

200名のバス移動て。しかも渋谷から。

そして、ワタクシ、運の悪いことに今回のこのイベントを担当する「係」に入っておりました。
ええ、本来であれば別の係だったんですけどね。なぜか兼務させられまして、課の男子にはめられましたわ。完全に。

この年齢になってもまだ無駄にいろんな経験値があがる。

もういいんですけど、ほんと。そろそろ引退させて。
こぢろは実家に預けて前日より臨戦態勢でいどみましたよ。はい。
ていうか、その2週間前くらいから相当こぢろに負担かけてましたけど。

「スポット延長、お願いします」

「スポット延長・・・・空きがありますか?」

注:スポット延長とは、1回500円で1時間まで保育時間を延長してくれるサービス。当日の定員状況によって預かってもらえない場合もある。

迎えにいくと、こぢろから容赦ない一言。

「ママ、今日はなんで延長にならせた?」

すんません。

でもさ、ほんと200人をバスで移動させて、宿泊させて、イベントやって・・・って結構しんどいのよ。
さらに言うなら、社員の家族も同伴ですから(一部希望者のみ)
準備途中で何度ブチ切れたかわかりません。
大体、仕切るやつがしょぼいからそうなるんだよ!!怒

・・・書きたいのはここじゃない。

でも今回実はこのイベントに私はある意味かけていた。
なぜか?

それは我が総務チームが、ベストチーム賞にノミネートされていたからです。

社員総会では毎年、いろんな表彰がある。
営業でトップをとった人。
顧客満足度を高められたプロジェクト。
会社に貢献した人や部署、プロジェクトチームがさまざま表彰される。

私はこの会社に入社したときに思った。

「今の課で賞を獲りたい」

と。

とはいえ、総務課。非営業部門。
そして、いっちばん売上と利益に遠い部署。
総務課が表彰されるのは・・・相当難しい。
だからせめて

ノミネートだけでもいい。

そう思っていたのだ。

そして今年、なんと、ノミネートの夢が果たされた!!

この毎年恒例の表彰。
ノミネートの常連もいる。
ノミネートされても、されても、授賞にいたらない人も部署も多い。

だから、総務課がノミネートされたこと。それだけでもある意味奇跡的なことだった。

でも人間とは期待する生き物で。
ノミネートされれば、やはり授賞したい。そう思った。
今の、このメンバーで。

私を入れて総務課は4人。
4人で試行錯誤でやってきた。
決して優秀なチームとはいえない。いえないけど、会社と社員を守るためにはどうしたらよいか。それを判断軸にそれぞれ頑張ってきた。
特殊なスキルも専門的な知識も必要とはされない。
ゆえに社内でも軽視される課。
営業がだめで回されてきた子。
育休復帰で配属されてきた子。
そして・・・育休後子会社に出向、1からやり直した後、転職してここに辿りついた私。
てんでバラバラなメンツだったけど、1年間みんなで力をあわせてやってきた。

だから授賞したい。

でも、前日。
授賞チームは私たちじゃない(らしい)ことが発覚してしまった。
それは、係の間で当日の進行確認をしている中で発覚してしまったことだった。
しかも、それは係の中であった、ちょっとした妬みと意地悪から「総務が授賞ではないんだ」という空気でわかるようなやり方で発覚してしまった。

・・・知りたくなかった・・・・

そして同時に思った。ほかのメンバーには絶対に漏らすまい。と。

前日に落胆するのは私だけで十分。
他のみんなには、当日発表の瞬間までわくわく感いっぱいでいて欲しい。と。

そして当日。

発表の直前、課のメンバーが「ぢろりさん!!次ですよ。もうどうしよう!!いや、無理だって思ってますけど・・・緊張しちゃう!!」
こわばったような笑顔で話しかけてくる。
私は心の中で100万回謝った。

「ごめんね。・・・・私・・・・知ってるの・・・・授賞するのは私たちじゃないんだよ・・・・・・・」

でも私も笑顔で応える。

「緊張するね!」

ドラムロールがなってたかどうかもわからない。
とにかく。私は目の前のメンバーをその瞬間まで落胆させたくない。それだけを考えていた気がする。
と、次の瞬間、耳に飛び込んできたのは

総務チーム!」

?!?!?!?!?!?!

スポットライトが当たる。

多分、人生において一番頭が真っ白になった瞬間かもしれない。

今年41歳 社会人 ただいま4歳児の母。

「まじで?」

を、ひたすら繰り返しながら檀上に上がった記憶しかない。
(今思えば本当にはずかしい。まじで?しか言えないのかお前は)

4人が4人とも「信じられない」という顔をしていたと思う。
でも、でも、私たちは「ベストチーム賞」を授賞した。

涙が出るほどうれしかった。

昔の私なら「ベストチーム賞」ではなく「個人としての賞」を欲しがっただろう。
間違いなく。

私が。私が。の女だったのだから。(笑)

でも、今は違う。私は「ベストチーム賞」が欲しかった。
チームで授賞することに意味がある。

社内で下に見られている総務だからこそ。
メンバーに自信を持ってもらうために。

それが叶った。

嬉しかった。本当に嬉しかった。

上場したときもうれしかった。
その後、社長賞をいただいたときもうれしかった。

でも、今回の授賞のうれしさはそのどれとも違う。

「私たちチームで勝ち取った賞だ」っていううれしさ。みんなのいろんな気持ちや思いを聞いていたから、感じていたから、どうしても欲しかったその賞が本当に取れるなんて・・・

本当に嬉しい。

でも、今回ノミネートされて授賞してわかった。
この賞をめぐる社内の悲喜こもごも。
いろんな感情。
わかるからこそ、ここからが頑張りどころ。
そう思った。