ここで、少し暑苦しい小話も書いておきます。笑
私の「退職願」はわりとスムーズに通りました。
半日で社長まであがりました。
・・・・ええ?笑
10年前。私と、当時の経理課長と当時の管理本部長。この3人で上場プロジェクトがスタートしました。
実際、多くの人が携わったプロジェクトですが、メインで業務をしたのはこの3人。
私の中では、やはりこの人たちは特別な存在で、戦友ともいえる人たちでした。(戦友というか、まぁ、私より役職は上なんだけど、気持ちは戦友です)
彼らと働くのは、しんどいけれど楽しかったです。
自分がやれなかったこと、知らなかったことをどんどん身に着けていけることが楽しい毎日でした。
10年経過した今、経理課長は管理部長となり。
管理本部長は常務になりました。
・・・・・・・・・・私は・・・・・・・・・・・苦笑
そして、私は退職願をまず現「管理部長」に渡さなければなりません。
気持ちは常務に出したいけど、ルート的にもそういうわけにはいかないし・・・過去のいろんな経緯があって、親しく話せる間柄であっても指揮命令系統を守る、それは仕事に復帰したとき私が私自身に強く言い聞かせてこの3年間守ってきたことです。
オファーレターをもらった翌日、すぐに管理部長に連絡しました。
退職を考えているので、話をする時間が欲しい。と。
その翌日、たまたま、私の今いる子会社で取締役会がありました。管理部長も常務も来社の予定でした。
その、役会の後話をしましょうということになりました。
私は、さすがに常務も同席するのかなと思ってましたが・・・・・・・・
常務ソッコー帰りやがったよ。
まぁいいんですけどね。(実はその日の夜も会社のイベントで会うことになってたから)
でも、その中で管理部長と話してて「は?」と思う発言が出てきて一気に話し合いはヒートアップ
「もともと常務が親会社に戻そうとしたのを断ったんでしょ?」
はぁ?
いつ、だれが、どこで。
いや、それは今年の話じゃないよね?
確かに。確かに復帰してから半年くらいしたときにそんな話を匂わされたことはありましたが・・・・今回の退職を決める何年前の話だよ!!怒
だいたい、円満退職するには次の会社を決めるのが一番よいといったのは管理部長。
だから決めてきたのに、そしたら「なんでやめるの」ときたもんだ。
やめると決めた人間になぜ辞めるかを今更問うてどうするのか。
つーか、私がなんでやめることにしたかまだわからかんか!!
気が付いたら、私はボロボロ泣きながら訴えていた。
「今の会社にいる以上、時短だからという理由で絶対絶対上にはあがれない。残業ができるという理由だけでダラダラ仕事をしている、勤続年数だけが無駄にながい爺より私の評価があがることは絶対にないんだよね?私が1分1秒無駄にせず、最大のパフォーマンスをあげてることに対して、評価がないじゃない。ただ、時短というそれだけで。他のことはすべてなしにされる。それが我慢できない。パフォーマンスをあげてなくても「残業ができる」という環境にいるだけで許される人もいるのに」
「私は、時短の人が『どうせ私なんて』というのを自分を含めてもう聞きたくない。時短だってやれるんだ。時短だって評価してくれる会社はあるんだって言いたい。それを、証明したかった」
彼は黙って聞いていた。そしてポツリとつぶやいた。
「辞めちゃだめって言ってないじゃない」
と。
「うちの会社の人数構成からいったら、やっぱり時短は戦力として低い評価にならざるを得ないんだよ。もともと間接部門の人を増やしたくないというのがトップの方針だし。人数が少なければやっぱり残業できない人はどうしても評価がさがる。でも、うちの会社のような会社ばかりじゃないということもわかる。評価をしてもらえる会社があればそこに行きたくなるのは、誰だってとめないよ。わかるから」
と。
「もし、あなたが戻ってきてまた俺たちと働いたとしても実際、あなたは幸せかな?昔みたいにバリバリ働けるならともかく、結局、あなたは時間内に処理できない仕事を俺たちに依頼して帰らなくちゃいけない。でもあなたは本当にそれで満足かな?あなたの性格からしたらそれはそれで中途半端で、いやなんじゃないの?」
・・・・・・・・・・・・
そこまで私の心理を慮ってくれなくてもよいのですが。
別に、私そこまで責任感強くないし。
理解者ヅラすんなぁぁぁぁ!!!
「次に行ってもきっとこことは違った大変さがあると思うよ。でも評価してくれる会社があってよかったじゃん。あなたの退職理由は誰が聞いても納得することだと思うよ」
・・・・・・・・・・・・
その晩、常務にも会いました。
「話はまたゆっくり聞くから。7月に一度時間とってよ、息子を姑に預けて。ま、人生いろいろだ」
笑ってそういわれました。
私にとって、彼らはこれからも大切にしたい大事な「ブレーン」です。笑
だって、私の経験値じゃあ行き詰まることもあるはず。
そんなときは、やはり教えを乞うべき先をいくつか持っているといないじゃあ・・・やっぱり違う。
10年いた会社。
引き止められないことがさびしくないかといえば、それは嘘になります。
でも、引き止められて躊躇するくらいなら、私は退職願をきっと出してないとも思う。
今回は、「誰からも引き止められないと思ったからこそ」退職願を出せた。
それは逃げの退職ではないし、後ろ向きな理由が何もないから。
今回の転職は私にとって挑戦であって、上を目指すための転職だから、誰も引き止めないだろうなと思っていた。
どんぴしゃり。
*いや、わかんないけど、実は「厄介払い」できたと思われてるかもしれないけど。爆
新しい環境に飛び込むのは実に10年ぶり・・・・
ちょっと緊張しています。
いやー・・・・身体的な疲労より、精神的な疲労がガツンとくるな39歳・・・・。