営業事務のT子さんが匙を投げた。
「1回、2回の間違いなら我慢するよ。でもね、何回いってもなおらないの。そのたびに『ごめんね』って・・・あやまらなくてもいいのよ。
間違えなければ!」
お怒りごもっとも。
T子さんは嘆く。
「仕事が雑なのよ。お客様に送付する送付状も手でちぎってるし・・・(A4サイズの用紙にA5サイズで2枚とっているから切り離す必要がある)ファイリングしてっていっても、インデックスはがたがただし、書類は揃えて穴をあけないし・・・」
よーく知ってます。
「なんで今更こんなこといちいち私が教えなくちゃいけないの。しかも。。。すぐ忘れるし。メモもとらないし」
彼女の怒りは沸点に達していた。
対外的な業務を彼女に任せると会社の危機になると判断されたのか、今の彼女の業務は新規顧客のリスト作成を任されたとのこと。(それも危険じゃないか?)
新規開拓担当の営業のNさんが教育係を買ってでて、丁寧に彼女に指示した上で作らせているそうだが・・・日々の進捗報告がないらしい。
営業は基本外出が多い。16時にあがるS子さんが退出するときは、社内にいないことが多い。
その場合、普通なら「今日はここまで作成しました」という報告とリストのファイルを添付してメールで送っておくくらいしたほーがいいと思うのだが・・・当然そんなことはしない。
恐らく、思いつかない。
Nさんが「帰る前に今日作成したリストのファイルを送って、気付いた点や改善点があれば一緒に送ってください」とお願いしたそうだ。
したそうだが・・・・
リストファイルは送られてくるが、報告の文言はいつも同じ。
「今日の作業した分のリストを送ります」
そして送られてくるファイルなのだが、今日はどこを更新しどこを修正したのか。何の情報を追加したのかなどのコメントも一切なし。
9時30分から16時まで、はたして彼女がどれだけの業務をこなしているのか。
それは今日も不透明